40代の心の習慣―“比べない生き方”でストレスを減らす方法

気づき

比べないって、理想。でも難しい

40代になってから、「あの人と自分、どこか違う」と感じて落ち込むことが増えました。
気づけば、比べてばかりいました。

結婚しているかどうか、子どもがいるかいないか。
仕事に打ち込んでいる人、家族を支えている人、趣味を大切にしている人。
人それぞれの選択がくっきりと分かれてきて、「あの人はうまくいっているのに、私は…」と、つい自分を下に見てしまうことも。

そんな時、自分に問いかけるようにしている言葉があります。
「どっちも、ありだよね」
そしてもうひとつ。
「きっとみんな、それぞれに大変なんだよ」

このふたつの言葉が、私の心をそっと軽くしてくれました。

表には見えない“事情”が、誰にもある

見た目は順調そうに見えるあの人も、きっと何かしら抱えている。
自由に見えるあの人にも、言えない悩みや孤独があるかもしれない。
そんなふうに思えるようになったのは、私自身が「人に見えない悩み」を抱えるようになったからかもしれません。

既婚・未婚、子どもの有無、フルタイム勤務かパートか、親の介護があるかどうか――。
40代になると、背景は本当に人それぞれ。
比べること自体が、もう意味を持たないのだと感じることが増えました。

だからこそ、「違うって、自然なことなんだ」と思えるようになったのです。

比べない=寛容になる

“比べない”って、ただの理想論に思えるかもしれません。
でも私は、「比べない」ことは、「寛容になること」でもあると感じています。

「私はこうしているけれど、あの人の選択もいいな」
「私は子どもがいないけれど、子育て中の友人もすごく頑張っている」
そんなふうに、互いの違いを尊重できたとき、心の中に柔らかい余白が生まれます。

比べないことで、相手を認めることができる。
相手を認めることで、自分の選択も受け入れられる。
それが、私が育てていきたい「寛容さ」です。

私の“心の境界線”のつくり方

それでも、どうしても比べてしまう日もあります。
そんなときは、私は意識して「心の境界線」を引くようにしています。

たとえば、SNSをそっと閉じる。
情報を遮断して、自分の呼吸に意識を向ける。
ノートに気持ちを書いて、整理してみる。
散歩に出て、自然に心を預ける。

そして、自分にこう言います。
「比べたくなるくらい、がんばってるね。今日は休もう」

比べない日は、“自分を守る日”。
誰の評価でもなく、「私が私をどう思うか」が、最終的には一番の支えになります。

違うからこそ、支え合える

最近、こう思うようになりました。
「みんなが同じだったら、助け合うことすらできないな」と。

仕事が得意な人、家事が得意な人、聞き上手な人、行動力のある人。
苦手なことがあってもいい。違うからこそ、誰かの役に立てる。
誰かの弱さに寄り添える。

「自分が持っていない何か」を持っている人がいるからこそ、
人はお互いに支え合えるのだと思います。

だから、私はこうありたいと思っています。
お互いが困っていたら、できる範囲で助け合える関係。
違うことを責めるのではなく、違うからこそ尊重し合える関係。

比べるより、認め合う日々を

比べたくなる気持ちは、きっと誰にでもある。
でもそのたびに、「どっちもありだよね」「みんなそれぞれ大変だよね」
そう思えたら、自分にも他人にも優しくなれる気がします。

違うって、支え合えるチャンス。
自分の価値を誰かと比べるのではなく、
「私にできること」「私の心地よさ」を大切にする。

そんなふうに、「比べない日」を、少しずつ増やしていけたら。
40代の私たちの暮らしは、もっと自由で、穏やかになるのではないでしょうか。

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