ヒマワリのように、光を求めて。40代女性の“動ける”心と体を育てる生き方

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ヒマワリのように、光を求めて。

ヒマワリが太陽に向かって動くことは、多くの人が知っている自然の神秘。でもその動きには、繊細で知的なメカニズムがあることをご存知でしょうか。

実はヒマワリが太陽を追いかける「向日性(こうじつせい)」は、成長しているからこそ起こる動きなのだそうです。逆に言えば、成長が止まると、その動きも止まってしまう。このしくみを知ったとき、ふと「40代の自分」と重ねてみたくなりました。

成長途中だから、まだ動ける。

ヒマワリの若い茎は、朝は東に、夕方には西へと、ゆっくりと首を振るように太陽を追いかけます。この動きは「概日運動」と呼ばれ、植物の内側にあるリズムと太陽の光という外的刺激が協調しながら起きているもの。

けれど、成長ホルモン(ジベレリン)が欠乏したり、植物自体が成長しきると、この動きはピタリと止まってしまいます。「動ける」ということは、まだ“育っている証”。それは、年齢を重ねた私たちにも当てはまることかもしれません。

外からの光と、内なるリズム。

ヒマワリは青い太陽光を受け取ると、その刺激によって成長する部分が左右非対称になります。この“非対称の成長”が、ヒマワリの動きを生み出しているのです。日中は太陽を追いかけ、夜には反対方向へ戻る─その繰り返し。

このしくみは、どこか40代の私たちの暮らしにも似ていませんか?

社会や家庭、身体の変化といった「外からの光(刺激)」を受け止めながら、心のリズムに従って自分を調整していく。40代は、そんな柔軟さが必要になる時期。そしてそれは「揺らぎ」ではなく、“進化”という名の動き方だと思うのです。

咲いた花が持つ“あたたかさ”

興味深いことに、ヒマワリの花は太陽を向いて咲くことで花の温度が上がるのだそうです。その温かさに引き寄せられて、昆虫たちがやってきます。人間の目には見えない、でも確かなエネルギーの循環が、そこにはあるのです。

40代という年齢は、若さだけでは勝負できない。だからこそ、内側からの“あたたかさ”が大切になると私は感じています。

自分をいたわる習慣や、心が整う時間を少しずつ増やしていくことで、体も心もほんのりと温かくなる。その温度が、やがて周囲にやさしさや安心感を与えるようになる──そんな“にじむ魅力”を、私は育てていきたいと思っています。

まだ動ける、まだ育てられる

ヒマワリが成長をやめたとき、動きも止まります。けれど、私たち40代女性はまだ動ける。まだ、変われる。まだ、咲ける。

若い頃のように速くはないかもしれない。でも、確実に“光のある方へ”と動ける力が、私たちには残っている。そう思うと、年齢を重ねることが、少し楽しみになります。

ヒマワリのように、自分のリズムを信じて。
今日も、自分の光を見つけて、ゆっくりと動いていきましょう。

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