『ハーブと花言葉で綴る、私時間の小さな物語』第1章:ティーガーデンハーブ ~ スイートバジル

④<ナチュラルケア・ハーブ>

〜飲んで整える私時間〜
心身を癒し、ほっと一息つけるハーブティーに最適なハーブたち。花言葉と効能、飲み方を紹介。

40代になって、自分の時間の質を見直すようになりました。
誰かの期待に応えたり、役割をこなすことに追われていた頃から少し離れて、
「私はどう過ごしたいのか」「何を望んでいるのか」と静かに向き合うようになったのです。

そんな私の暮らしの中に、そっと寄り添ってくれたのがスイートバジルというハーブでした。

バジルと聞くと、料理の香りづけというイメージが強いかもしれません。
でも、ハーブティーにしてゆっくりと味わうと、甘さを含んだ優しい香りが心をほどき、
「こうありたい」と願う気持ちを、やわらかくあたためてくれる存在でもあります。

スイートバジルとは?

スイートバジルはシソ科の一年草で、地中海沿岸を原産とし、
イタリアンをはじめとする多くの料理に使われているハーブです。
香りにはほんのりとした甘さと清々しさがあり、食欲をそそるだけでなく、
気持ちをリフレッシュさせる働きもあると言われています。

バジルティーとして飲めば、胃腸の不調やストレス性の不快感を和らげる助けに。
女性ホルモンに優しく働きかけると言われ、更年期の不安定な時期にも、そっと支えてくれるような存在です。

花言葉「よい望み」に込められたメッセージ

スイートバジルの花言葉は、「よい望み」。

何歳になっても、心の中にそっとしまってある“願い”や“希望”は、誰にでもあるはず。
でも、日々の忙しさや現実に追われていると、
その小さな灯を、自分でも忘れてしまうことがあります。

「もういいかな」「欲張りすぎかな」
そうやって見送ってきた想いに、バジルの香りは「大丈夫」と語りかけてくれるようです。

「よい望み」とは、
誰かに誇るためでも、結果を出すためでもなく、
自分の心をあたため、日々を前向きに生きるための“静かな力”。

スイートバジルは、そんな“願い”を、あたためるハーブです。

整える効能と飲み方のポイント

スイートバジルは、以下のような効能があるとされています。

◎ 消化を助ける

◎ 自律神経のバランスを整える

◎ 鎮静作用で不安やストレスをやわらげる

◎ 抗酸化作用で老化予防や免疫力アップにも期待

飲み方

ドライまたはフレッシュのバジルをティーカップに小さじ1ほど。
熱湯を注ぎ、3〜5分ほど蒸らしてゆっくりいただきます。
ミントやレモングラスとブレンドすれば、味に変化がついて飲みやすくなります。

ほんのり甘く、まろやかな香りは、リラックスタイムにぴったりです。

願いをあたためる私時間

私たちの心には、「言葉にならない願い」がたくさんあります。
そのひとつひとつに形を与えるのではなく、
「ただ、そこにあることを認める」時間もまた、大切だと感じるようになりました。

ティーカップから立ちのぼる香りに包まれながら、
今の自分が何を望んでいるのかにそっと耳を澄ませる。

スイートバジルは、そんな静けさの中で、
忘れかけていた自分の気持ちを、少しずつ思い出させてくれます。

40代からの“願い”を育てるハーブ

バジルティーを飲むという行為は、ただの健康習慣ではなく、
「自分に丁寧に向き合う」ための、ちいさな儀式のようにも感じます。

忙しい毎日にほんの数分でも、自分だけの時間を作ること。
その中で、自分の“望み”を見つめてみること。

もしかしたらその願いは、すぐに叶うものではないかもしれません。
でも、心の奥で信じることをやめなければ、
その灯は消えずに、静かにあたたまり続けていくのです。

スイートバジルの香りとともに、
「未来の私」に、そっと寄り添ってみませんか。

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