40代になってから、「寝ても疲れが取れない」「朝から重だるい」―そんな日が増えてきました。
そんなとき、私が自然と台所で手に取るのは魚介類。なかでも「タウリン」という栄養素が、今の私をそっと支えてくれている気がしています。
タウリンってどんな栄養素?
タウリンは、アミノ酸の一種(厳密にはアミノスルホン酸)で、体の中で自然に合成される成分です。
でも、40代以降はその合成力が少しずつ落ちていくとも言われており、食べ物から意識して摂ることが大切だと感じるようになりました。
特にタウリンは、
◎ 肝臓の働きをサポート
◎ 疲労の回復を助ける
◎ 血圧やコレステロールの調整
◎ 心臓や脳の健康維持
など、体の“基盤”を整えてくれるような働きがあるのです。
市販の栄養ドリンクに含まれているのも、この成分。とはいえ、私はできればナチュラルな食事から取り入れたいと思っています。
タウリンが豊富な食材とは?
タウリンは、特に魚介類に多く含まれています。
食材 | タウリン含有量 (mg/100g) |
---|---|
ほたて貝 | 約800 |
牡蠣(カキ) | 約500~1130 |
タコ | 約500~1536 |
あさり | 約400~664 |
イカ | 約350~1212 |
サザエ | 約1536 |
カツオ(血合) | 約832~954 |
ブリ(血合) | 約672 |
ほかにも、サバやアジ、しじみやはまぐり、カニなどもタウリンを含んでいます。
お肉や乳製品にも少量は含まれますが、植物性食品にはほとんど含まれていないため、ベジタリアンの方はやや注意が必要かもしれません。
タウリンを上手に摂る調理のコツ
タウリンは水溶性のため、調理によっては流れ出てしまうことも。
そんなときに意識したいのが、「加熱時間」と「調理法」です。
タウリンを逃がさない調理法のポイント
◎ 短時間の加熱で仕上げる(焼く・蒸すがおすすめ)
◎ 煮汁ごと食べられるような料理にする(スープや味噌汁など)
◎ 刺身や酢の物など生食なら、そのままタウリンを摂取可能
◎ 切り方は大きめ・表面積を減らすことで流出を抑える
私がよく作るのは、
「あさりの味噌汁」
「タコの酢の物」
「イカの生姜焼き」
「ほたてのバター醤油焼き」
など。どれも特別な手間がいらないけれど、しっかり整う感じがする料理です。
疲れた日にこそ“タウリンのある食卓”を
40代になって感じるのは、「がんばらない工夫」も大切なセルフケアだということ。
私の場合、サプリや栄養ドリンクに頼るよりも、魚介のおかずを1品足すだけで気持ちが整います。
とくに忙しかった日の夕食や、なんとなくモヤモヤする時期には、
「今日はタウリンを意識してみよう」と、
自分をやさしく扱うようなつもりで選んでいます。
魚介の栄養で、私をやさしく整える
私にとって、タウリンは“疲労回復の魔法”ではありません。
でも、「体の奥が整ってきた」と感じられる、小さな栄養の積み重ね。
疲れたときほど、手の込んだ料理ではなく、体が喜ぶ栄養をシンプルに届けたい。
そんな気持ちで、今日も台所に立っています。