日本の神々と日常の知恵 Vol.24:保食神(うけもちのかみ)— 食を整えると、気力と人生が静かに整い始める

②<日本の神々シリーズ>

40代になると、
「しっかり食べているのに元気が出ない」
「以前のように気力が続かない」
そんな感覚を覚えることが増えてきます。

体力の衰えだけが原因だと思いがちですが、
実はその背景には “食べ方と心の状態” が深く関わっていることも少なくありません。

そんなとき、そっと思い出したいのが
日本神話に登場する 保食神(うけもちのかみ) です。

保食神とは?— 命を養う「食」の神さま

保食神は、穀物や魚、獣など、
人が生きるために必要な食物を生み出したとされる女神です。

神話では、その姿が誤解され命を落とすという
痛ましい場面が描かれますが、
彼女の身体から稲や麦、豆が生まれ、
人々の暮らしを支える礎となりました。

この物語は、
食べることは命の循環そのものであり、
決して軽んじてよいものではない、
という深いメッセージを含んでいるように感じます。

40代から感じやすい「気力の低下」と食の関係

40代に入ると、
・やる気が湧かない
・考えることが億劫になる
・疲れが抜けにくい

といった「気力の低下」を感じやすくなります。

これは年齢だけの問題ではなく、
忙しさの中で 食事が“作業”になっている ことも一因です。

急いで食べる
考えごとをしながら口に運ぶ
空腹を感じる前に済ませる

こうした積み重ねは、
体に栄養は入っていても、
心が満たされない状態をつくり出してしまいます。

保食神に学ぶ「食べるケア」という考え方

保食神の神話が教えてくれるのは、
食とは単なる栄養補給ではなく、
自分の命をいたわる行為だということ。

40代からは、
何を食べるか以上に
「どんな気持ちで食べているか」が
心と体に大きく影響してきます。

丁寧に味わう
体の反応を感じる
今の自分に合った量で終える

それだけで、
食後の重さや気分の揺らぎが
少しずつ変わっていくのを感じる人も多いはずです。

日常でできる、40代の「食べるケア」習慣

忙しい日々の中でも取り入れやすい、
小さな実践を挙げてみます。

・最初の一口だけは、味に集中する
・満腹になる前に箸を置く
・疲れている日は、消化のよい食事を選ぶ
・食後の体調を静かに観察する

これらはすべて、
自分の命を雑に扱わないための
やさしいセルフケアです。

食が整うと、人生の流れも整い始める

保食神の智慧は、
食を整えることが、
気力を支え、選択を穏やかにし、
人生の流れそのものを整えていくと教えてくれます。

40代は、
頑張り続ける人生から、
自分のリズムを尊重する人生へと
移行していく大切な時期。

今日の一食を大切にすることは、
これからの自分を大切にすること。

保食神は、
そんな静かな気づきを、
今もそっと私たちに手渡してくれているのかもしれません。

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