ヴィーガンをやさしく学び直す — 私の整える食と生き方の7日間 — 第6日目:不安と向き合う、やさしいヴィーガンQ&A

③【食・オーガニック・健康食】

40代になってから、食べるものを「ただ栄養を摂るため」ではなく、心身を整えるための大切な要素として捉えるようになりました。

植物性中心の食事「ヴィーガン」もそのひとつ。
ただ、始めようとするときに出てくるのが──
「栄養は足りるの?」
「家族にはどう説明したらいい?」
「続けられるか不安…」という声。

今回は、私自身が感じたことや周囲からよく聞かれる質問をもとに、ヴィーガンにまつわる不安や疑問について、やさしく整理してみたいと思います。

よくある不安①「タンパク質ってちゃんと摂れるの?」

動物性の食品を避けると、やはり気になるのがタンパク質不足。

でも実は、豆類・大豆加工品・穀物・ナッツ・種子類など、植物性の食材にも良質なタンパク質はしっかり含まれています。

たとえば私がよく食べるのは:

高野豆腐・おから・厚揚げ:煮物や炒め物に使いやすい

レンズ豆やひよこ豆:スープやサラダに

オートミールや玄米:主食としてタンパク質も摂れる

「いろいろな食材を少しずつ組み合わせること」で、無理なく必要量をカバーできるようになりました。

よくある不安②「鉄分は?貧血にならない?」

鉄分についても、植物性食品から補うことは可能です。

私が取り入れているのは、鉄分を多く含む食材+吸収を助けるビタミンCの組み合わせ。

たとえば:

ひじき・小松菜・切干大根・レンズ豆

柿・キウイ・ブロッコリー・レモン

これらを意識的に組み合わせることで、より吸収率が高まり、「ヴィーガン=貧血」という心配も、徐々に軽くなっていきました。

よくある不安③「家族が動物性中心の食事だから続けにくい」

我が家も、完全にヴィーガンではありません。
夫や家族は、肉や魚も日常的に食べています。

だからこそ、「分ける/合わせる/無理しない」を意識した食卓の工夫を大切にしています。

私の工夫例:

共通の副菜をベースに、主菜だけ別メニューに
→ 例)野菜の煮物+夫には焼き魚、私は厚揚げステーキ

動物性のものは“あとから加える方式”
→ 例)炒め物を先に野菜で作り、取り分けたあと肉を加える

お味噌汁やスープは植物性出汁で共通化

「一緒にすべて同じものを食べなければいけない」という思い込みを手放すことで、ヴィーガンも、家族も、無理なく共存できるようになりました。

よくある不安④「完璧にできないと意味ないのでは?」

この疑問は、私自身が一番強く感じていたもの。

でも今は、完璧じゃなくていい。気軽に取り入れればいい。
そう思えるようになりました。

◎ 週末だけプチ・ヴィーガンにする

◎ 副菜だけ植物性にしてみる

◎ おやつを動物性なしで選んでみる

こんな小さな一歩でも、確実に体と心は反応してくれます。

ヴィーガンは「やさしく整えるための選択肢」

ヴィーガンに興味はあるけれど、
「制限が多そう」「難しそう」と感じる方こそ、完璧を目指さずに、少しずつ試すという方法がおすすめです。

私自身も、いまだに動物性の食材をいただくことはあります。
でも、“選べるときに、植物性を選ぶ”というだけでも、整った感覚や心地よさは確かにあります。

ヴィーガンを「整える食」の一つとして、暮らしの中にやさしく取り入れていく。
そんな姿勢で、これからもゆるやかに続けていきたいと思います。

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