ウォーレン・バフェットに学ぶ、40代女性のための“しなやか経済学” Vol.6 安心には“余白”が必要|バフェット流「安全域」思考

学び

「安全域(Margin of Safety)」という言葉をご存知ですか?

これは投資家ウォーレン・バフェットが大切にしている考え方で、「万が一のリスクに備えた余裕を持つこと」を意味します。
でもこの“安全域”の考え方、実は私たちの暮らしにもぴったり当てはまるものなのです。

40代になり、心や体、家族、お金…さまざまな場面で「安心」を求めるようになりました。
そして気づいたのです。
安心とは、がんばることで得るものではなく、“余白”があるからこそ生まれるのだと。

バフェット流「安全域」って、暮らしにも必要?

バフェットは、割安な株式にしか投資しません。
それは、企業の本質的な価値よりも安い価格で買うことで、失敗のリスクを抑え、「安全域」を持つためです。

私たちの暮らしでも、同じことが言えます。
予定を詰め込みすぎず、無理をしない働き方を選ぶこと。
家計にも、感情にも、家族にも、“少しの余白”があるだけで、安心感はぐっと増します。

安心のために「余白」を持つ3つの工夫

① 貯金という“感情の安全域”

お金がすべてではないけれど、「何かあっても数ヶ月は大丈夫」と思える貯金があるだけで、心は穏やかになります。

「想定外」に出会ったとき、感情を乱さずにいられるのは、金額の多さではなく、“備え”があるという安心から。

② 感情の起伏に、ワンクッション置く

誰かにイラっとしたとき。
子どもやパートナーに思わずきつく当たってしまったとき。
以前は、反射的に反応しては後悔していました。

でも最近は、「ちょっとだけ間を置く」ことで、自分の気持ちに“安全域”を持てるようになりました。
心の余白が、感情の暴走を防いでくれるのです。

③ 家族のトラブルも「予防」が安心に変わる

突然の病気や介護、子どもの不登校やパートナーの退職…。
家族の問題は、突然やってくるからこそ、何も起きていない「今」のうちに準備しておくことで、安心が生まれます。

◎ 通院や介護の移動手段を考えておく
◎ 予備の口座や医療情報を家族と共有しておく
◎ 働き方や暮らし方の選択肢を、柔軟に持っておく

安全域とは、心配しすぎることではありません。
“いざという時”に、自分を守る仕組みをつくることなのです。

「余白」を恐れない。むしろ、意図的につくる

以前の私は、予定表が埋まっていないと不安でした。
貯金が減ると焦り、何かをしていないと“取り残される”ような気がしていました。

でも今は、空いている時間、少し多めの貯金、やらないことを決める勇気…。
そうした「空白」こそが、自分を大切にする余裕につながると感じています。

余白とは、無駄ではありません。
余白は、安心のための“呼吸スペース”なのです。

40代の暮らしに必要なのは、「ギリギリで頑張る強さ」ではなく…

バフェットは、“大きく稼ぐ”よりも、“失敗しない”ことを優先すると言われています。
それは、安心して長く続けるための、賢い選択。

私たちの暮らしも同じです。
無理して、ギリギリまで頑張るのではなく、「余白」を持つことで、しなやかに生きていけるのです。

● 少しの貯金
● 少しの心の余裕
● 少しの時間のゆとり

それだけで、私たちの安心は大きく育っていく。

40代の今、私はこう思うのです。
「もっとがんばらなくていい。ただ、“少しの余白”を、持っていけばいい」と。

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