「整える習慣」シリーズ【Day2】なぜ私たちは「自分に優しくできない」のか?|40代の私が始めた“甘やかす習慣”

パーソナルケア

他人には親切で思いやりあるあなたが、自分に対しては厳しいことが多い。
「もっとこうすべき」「まだ足りない」「自分には甘えてはいけない」――

こうした思い込みは、知らず知らずに積もって、「自分を甘やかす=崩れる」という誤解を我が身に植え付けます。
でも実は、40代こそが「自分を甘やかすこと」が心と体を整える鍵になるのかもしれません。

今日は、「整える習慣」の第二回として、
自分に優しくすること、自分を甘やかすことの意味と実践を、私の経験を交えてお伝えします。

40代こそ必要な“自己甘やかし”の力

40代になると、体も心も若い頃と同じようにはいきません。ホルモンバランスの変化、疲労の回復の遅さ、見た目や体力の変化…。

それでも社会や家庭では、「まだ働ける」「まだ役割がある」「まだ人に頼れない」というプレッシャーを自分にかけ続けてしまうことが多いです。

本当は、自分を甘やかすこと――つまり自分に「いいよ、大丈夫だよ」と言ってあげることが、40代女性が心身を保ち、整えるために不可欠な“力”なのです。

私が気づいた、「厳しさ」では整わないという事実

私自身、「完璧でいなければ」という思いに縛られていた時期があります。家事、仕事、人付き合い…。どこかで“もっとできるはず”と自分を追い立てていた。

でも、あるとき気づきました。どんなに頑張っても、疲れや無理は必ずどこかにしわ寄せをつくる。結果として心の疲れが表に出て、体調を崩すことも。

“厳しさ”だけでは整わない。むしろ心が削られてしまう。だからこそ、“甘やかす習慣”を少しずつ取り入れることが、整えのプロセスには大切だと感じるようになったのです。

“ひとつだけ甘やかす”ルールのすすめ

では、どこから甘やかしを始めるか。私が自分に課した「ひとつだけ甘やかすルール」を紹介します。

毎日、ほんのひとつだけ「自分が好きなこと」をする時間を許す。お茶を好きなカップで飲む、好きな曲をかけるなど小さなことでも。

週に一度、“ルール破りデー”を設ける。仕事終わりにゆっくり過ごす、誰かに頼る。

選ぶ食べものや衣服でも「楽しい」「心地よい」と感じるものを、自分に許す。見た目や効率だけで選ばない。

こうした“甘やかしルール”は、自分を取り戻すきっかけになります。

言葉で、自分にやさしさを届ける

自分にかける言葉は、意外と無意識に厳しいものになりがちです。「どうしてもっと…」「また失敗した」「これじゃ足りない」というような声。

ここでのポイントは、自分との対話を少し変えてみること。

朝、自分を励ます言葉を一つつぶやく。

鏡の前で「よく頑張ってるね」と言ってみる。

日記やノートに、「今日は私にこれだけ優しくできた」「この瞬間が嬉しかった」と記す。

言葉は見えないけれど、心に確かな影響を与えます。

自分に優しくしたら、世界も優しくなった

自分に優しさをかけることを始めると、不思議と世界の見え方が変わる瞬間があります。

小さなことで笑顔が増える。人との関わりが丁寧になる。余裕ができて、他人にも思いやりを持てるようになる。

私も、自分を甘やかすことを自分に許してから、周囲の風景が変わった気がします。
忙しくても、少し立ち止まって自分にいい言葉をかける日が増えた。その数が、私の“整い感”を育ててくれているのです。

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