冬用寝袋を選ぶうえで最初に迷うのは、中綿の種類です。
ダウン寝袋の魅力と注意点
・軽くて驚くほど暖かい
・コンパクトで持ち出しやすい
・ただし湿気に弱く、濡れると保温性が大きく低下
・乾燥管理が必要
ダウンは「とにかく暖かい」「軽い」が大きな魅力。
特に女性の体は冷えやすいため、暖かさの性能は安心感につながります。
化繊寝袋のメリット
・濡れても暖かさが保たれやすい
・扱いやすく、耐久性が高い
・価格が手頃
・ただし同じ暖かさを得るには重くかさばる
化繊はメンテナンスが簡単で、防災用品としてとても優秀。
中綿に“コシ”があるため、床の硬さを少し和らげてくれる点も魅力です。
選ぶときの視点
・扱いやすさ重視 → 化繊
・軽さと最高の暖かさ → ダウン
・どちらも捨てがたい → ハイブリッド(一部メーカー)
防災用途では“湿気に強い化繊”がすすめられることが多いですが、私は日常の避難用リュックにも入れたいという思いがあり、「軽さ」を重視することにしました。
私が選んだモンベル「シームレス ダウンハガー800 #0」
悩んだ末、私が選んだのは モンベルのシームレス ダウンハガー800 #0。
選んだ理由は3つ。
① 冬の寒さにも対応できる安心感
#0は厳しい寒さにも耐えられるクラス。
「これだけあれば大丈夫」という気持ちが、備えとしての大きな安心感になりました。
② とにかく軽く、持ち出しがラク
防災用品は“重さ”がネックになりがち。
軽いというだけで、非常時に持ち出すハードルがぐっと下がります。
③ シームレス構造で熱が逃げにくい
縫い目が少ないことで冷気の侵入を抑え、より暖かさを保てる仕様。
寒がりの私には、この構造が大きな決め手になりました。
災害だけでなく、停電時の防寒や車中泊など、想定外の場面でも使えるのも嬉しい点です。
寝袋だけでは不十分。“下からの冷え”を断つマットが必要
実際に使ってみて感じたのは、
「寝袋よりもマットのほうが大事かもしれない」ということ。
冷たさは上からより“下から”奪われます。
どんな高性能な寝袋も、床の冷えには勝てません。
・銀マット
・エアマット
・フォームマット
どれでも一枚あるだけで、体感温度が驚くほど違います。
これは冬の防災を考えるうえで必ず併せて備えておきたいポイントです。
寝袋を備えることは、心を整えることにもつながる
寝袋が家にあるだけで、
「真冬の災害が来ても、なんとかなるかもしれない」
そんな安心感が生まれました。
40代の防災は、完璧を求める必要はありません。
できる範囲で、少しずつ“未来の自分を守るもの”を揃えていくこと。
その積み重ねが、暮らしの落ち着きにつながると感じています。
今日の小さな備えが、明日の心の余裕を作ってくれますように。

