40代から始める“私に寄り添う薬膳習慣”第8回:冬の薬膳 ― “温めて蓄える”力を育てる食養生

③【食・オーガニック・健康食】

40代に入ってから、
冬になると

・手足の冷えが抜けにくい
・食べているのに、エネルギーが続かない
・風邪をひきやすく、回復に時間がかかる

そんな変化を感じるようになりました。

「冷えないようにしているつもりなのに、芯が冷たい感じがする」
そんなとき、薬膳の視点で教わったのが、
冬は“温める”だけでなく、“蓄える”季節という考え方でした。

今回は、40代の体を内側から支える
“温めて蓄える冬の薬膳”についてまとめます。

冬は「温めて、蓄える」季節

薬膳では、冬は一年の中で
エネルギーを外に出さず、内にしまう季節と考えられています。

気温が下がると、体は自然と

・代謝を落とす
・熱を逃がさない
・エネルギーを温存する

方向へと働きます。

40代になると、この「蓄える力」が弱まりやすく、
冷え・疲れ・免疫低下として表れやすくなります。

◎ 休んでも疲れが取れにくい
◎ 下半身が冷えやすい
◎ 風邪をひくと長引く

これらは、体が
「温めながら、しっかり蓄えたい」
と伝えているサインかもしれません。

冬の要は「腎」を養うこと

薬膳で冬と深く関係する臓は、「腎(じん)」。

腎は、
生命力・成長・老化・免疫の土台を担う、大切な存在です。

40代以降は、腎のエネルギーが少しずつ減りやすくなるため、
冬に無理をすると、春先に一気に疲れが出やすくなります。

だからこそ冬は、

・冷やさない
・消耗しすぎない
・温かい食事で土台を支える

この3つがとても大切。

「補腎(ほじん)」と「温補(おんぽ)」
この考え方が、冬の薬膳の軸になります。

“温補”の薬膳に向く食材たち

冬におすすめなのは、
体を温めながら、内側の力を補ってくれる食材。

◎ 黒豆
腎を養い、血の巡りを助ける食材。
冷えやすい体を内側から支え、疲れやすさのケアにも。

◎ ごぼう
体を温め、余分なものを外に出しながら、巡りを整える根菜。
噛むことで、気の流れも整いやすくなります。

◎ にんにく
少量で体をしっかり温める、力強い温性食材。
免疫力を支えたい冬に心強い存在です。

◎ なつめ
血と気を補い、体をやさしく温める甘味。
冷えやすく、疲れやすい40代の体に寄り添います。

黒豆とごぼうのほっこり煮込み(実践例)

寒い日に、私がよく作る
「温めて、蓄える」一品です。

【材料】
黒豆(乾燥または蒸し)、ごぼう、にんにく少量
だし、水、醤油(少量)

【作り方】
① ごぼうは食べやすく切り、軽く下ゆでする
② 鍋にだし・黒豆・ごぼう・にんにくを入れる
③ 弱めの火で、じっくり煮る
④ 味付けは控えめに整える

コクはあるのに、重すぎず、
食後はお腹の奥から、じんわり温かさが広がります。

翌朝、体が冷えにくいと感じることも多く、
「ちゃんと蓄えられたな」と思える一皿です。

冬の養生は、春の私をつくっている

40代の冬は、
頑張って動く季節ではなく、
静かに力を蓄える季節。

今ここで体を冷やさず、消耗させずに過ごすことが、
春の軽やかさにつながっていきます。

薬膳は、
特別な食材や難しい知識ではなく、
「季節に合った選び方」を知ること。

この冬は、
温めて、蓄える食養生で、
未来の私の体を、そっと支えていきたいですね。

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▷ 第3回:五性・五味で知る、食材のチカラ
▷ 第4回:体質チェック ― “今の私”を知る薬膳診断
▷ 第5回:冬の薬膳 ― 冷えを温め、“巡り”を整える季節の養生
▷ 第6回:冬の薬膳 ― “温めて蓄える”力を育てる
▷ 第7回:冬の薬膳 ― “潤い”を取り戻す食養生

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