40代になってから、なんとなく体の変化を感じる日が増えました。
朝すっきり起きられなかったり、冷えやだるさ、イライラが続いたり。
そんなとき、私を支えてくれたのが“薬膳”の考え方でした。
薬膳と聞くと、「特別な食材を使う」「難しい理論がある」と思われがちですが、
実は私たちの暮らしの中にある、“日々の食事を整える知恵”なのです。
薬膳とは「自分の体と対話する食」
薬膳の基本は、体質や季節、体調に合わせて食材を選ぶこと。
たとえば、冷えが気になる日は体を温める“陽の食材”(生姜、ネギ、にら)を、
のぼせやすい日は“陰の食材”(トマト、きゅうり、豆腐)を取り入れる。
このように、食材の“性質”を知り、今の自分に合うものを選ぶのが薬膳です。
「薬」という言葉がついていますが、病気の人だけのものではありません。
毎日を心地よく過ごすための“食の整え方”として、誰でも取り入れられます。
「陰陽」バランスでわかる、私に合う食べ方
薬膳では、体の状態を陰(冷やす)と陽(温める)というバランスで考えます。
40代になると、女性ホルモンの変化で「冷えのぼせ」や「疲れやすさ」を感じやすくなります。
そんなときは、体をあたためる陽の食材を意識してみましょう。
陽の食材:生姜、ねぎ、にんにく、シナモン、ごぼう
陰の食材:トマト、なす、豆腐、スイカ、きゅうり
冷たい飲み物や生野菜ばかりでは、知らないうちに“陰”が強くなり、冷えの原因に。
スープや温野菜でバランスをとることで、体の内側から整っていきます。
40代女性におすすめの「身近な薬膳スープ」
薬膳の基本は、“難しく考えないこと”。
スーパーで手に入る食材でも、立派な薬膳になります。
私がよく作るのは、生姜とネギ、鶏もも肉を使った温めスープ。
体を補いながら、消化にもやさしく、忙しい朝や夜にもぴったりです。
〈簡単レシピ〉
① 鶏もも肉をひと口大に切り、軽く塩をふる。
② 鍋に水・スライスした生姜・ネギの青い部分を入れて煮る。
③ 火が通ったら味を整え、最後に黒こしょうを少し。
④ 冷えが強い日は少しの味噌を溶かしても美味しく、体の芯から温まります。
食で整える“私の時間”を育てていく
薬膳の良いところは、“今の自分”に気づくきっかけをくれることです。
「最近、冷たいものが多いな」「なんとなく体が重いな」—
そう思ったときこそ、食で自分を労わるタイミング。
薬膳は、体を整えるだけでなく、心にも穏やかさをくれる食の知恵。
完璧を目指さず、日々の食卓に“ひとさじの整え”を加えることで、
40代の暮らしが少しずつ軽やかに変わっていきます。
【関連記事】
▷ 第1回:薬膳の基本を知る ― 40代からの“体を整える食”入門
▷ 第2回:陰陽のバランスを整える ― “冷え”と“のぼせ”を見極める
▷ 第3回:五性・五味で知る、食材のチカラ

