今日は、私が毎日取り入れている「太陽礼拝だけのヨガ習慣」について書いてみたいと思います。
以前は週に何度もヨガスタジオに通っていた時期もありました。20代後半から30代前半にかけてのことです。あの頃は、90分のフルレッスンをじっくり味わうことが心と体の癒しでした。
でも40代になった今、ライフスタイルも、体調も、気分も少しずつ変化しました。
長時間のレッスンを受ける時間や余裕はなかなか取れず、「ほんの少しだけでも自分を整える時間がほしい」と思うようになりました。
太陽礼拝だけの“シンプルで効く”ヨガ
そんな今の私にぴったりだったのが、太陽礼拝だけを毎日行うという習慣です。
1セット約2〜3分。深い呼吸とともに流れるように動くだけで、体全体がじんわりと目覚めていくのを感じます。
腕で支え、足で踏みしめ、体幹でバランスを取る。
たった一連の動作の中に、全身を使う要素がきちんと組み込まれていて、「これだけでも、ちゃんと動いた」と思える充実感があります。
ヨガ経験者だからこそ感じる、太陽礼拝の底力
ヨガのポーズを覚え始めた頃は、流れを追うだけで精一杯でした。
でも今は、過去のスタジオでの経験があるからこそ、細かな重心や呼吸の深さにも意識を向けながら、丁寧に動けるようになりました。
ほんの数分でも、ポーズの一つひとつに意識を向けることで、体の内側がすっと整う感覚があります。
「太陽礼拝だけでも効果がある」と感じられるのは、基礎を知っているからこそ、かもしれません。
私の活用法:“切り替えスイッチ”としてのヨガ
この太陽礼拝の習慣は、私にとって一日の中での“切り替えスイッチ”のようなものです。
たとえば―
◎ 朝、仕事に入る前の5分
◎ 家事に取りかかる前のタイミング
◎ 気持ちがざわついたときに、落ち着きたいとき
そんな場面でマットを広げて、太陽礼拝を1〜3セット行うだけ。
「今から新しいことを始めるよ」という合図のような役割を果たしてくれます。
日によっては、ダウンドッグの姿勢からランジのポーズに移ったり、三角のポーズで体側を伸ばしたり。
その日の体と相談しながら、ほんの少しアレンジを加えることもありますが、基本は太陽礼拝だけ。無理なく、自然に、でも確かに整う時間です。
自分の中に、整える時間を持つということ
ヨガの基本を知っているからこそ、たった一連の流れでも心と体が整っていくことが分かります。
そして今は、それ以上を求める必要もないのかもしれません。
「ちゃんとやる」より、「今日も少しだけやれた」の積み重ね。
そんなふうに、自分の暮らしにぴったりのヨガ習慣を続けていくことが、今の私には心地よいのです。
太陽礼拝だけのヨガ。
それは、ほんの数分で自分を整えるための、大切な小さなスイッチ。
これからも、忙しい日々の中でそっと寄り添ってくれる、私だけの習慣です。
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