今日は、私が長年実践している「ゆるミニマリスト的な収納術」について、お話ししてみたいと思います。
10代の私にとっての“衝撃”の暮らし
私が「少ないもので整う暮らし」に惹かれたきっかけは、10代の頃。
大学の寮で共同生活をしていたとき、憧れの先輩たちの部屋に共通していたのが、モノの少なさでした。
最初は驚きましたが、その身軽さがとても魅力的で、自分の暮らしにも取り入れてみようと思ったのが始まりです。
変な話ですが、「監獄生活みたい」とさえ思える最低限の暮らしは、私にとって驚くほど自由でアクティブな毎日をもたらしました。
あれから長い月日が経ちましたが、今も私は「最低限+少しのときめき」で整える暮らしを心がけています。
ゆるくていい。“完璧じゃない”ミニマリズム
私は「ミニマリスト」と呼ばれるほどストイックではありません。
けれど、「ゆるミニマリスト」として、心地よく過ごすためのモノの量や置き場所は、日々意識しています。
完璧を目指すのではなく、今の自分に合った量、必要なものを見極めて持つ。
「少ないけれど満たされている」そんな感覚が大切だと感じています。
収納の基本ルール:「見せない」「置かない」
私が収納で意識しているのは、以下のようなシンプルなルールです。
すべてのモノに“住所”を決めて、家具の中にしまうこと
家具の天板、棚の上、床などには何も置かないこと
掃除がしやすく、視界が整うことで心も落ち着くこと
ただ、どうしても棚に収まりきらない日用品やストックが出てくることもあります。
そんなときは、それらを「整列させて無機質に並べる」ようにしています。
ティッシュや洗剤、食品の買い置きなども、まっすぐに整えて置くだけで、生活感が出すぎず、かえって美しく見えます。
自分に合う「整え方」は、自分で見つける
若い頃は、つい見た目にとらわれて「おしゃれに見せたい」と思うこともありました。
でも今は、「使いやすくて、自分が落ち着くかどうか」が大切だと思うようになりました。
整った空間に身を置くと、不思議と行動がスムーズになり、心の余裕も生まれます。
自分にちょうどいい量、整え方を少しずつ見つけていけば、それが自分だけのミニマリズムになると思います。
40代になって、モノを増やすよりも、余白のある空間を大切にしたいと思うようになりました。
お気に入りのものが引き立つように他を減らす。使いやすい収納に整えることで、気持ちがすっと落ち着いていく。
もし毎日がなんだか落ち着かないなと感じたら、まずは床にあるモノをひとつ片づけてみてください。
ほんの少しの片づけでも、整う心地よさがきっと味わえるはずです。