柚子胡椒をエスニック料理に活かす楽しみ — 和の香り、アジアの風へ

食について

日々の暮らしを「整える」傍らで、ちょっとした刺激や香りを楽しみたいときがあります。そんなときにおすすめなのが、和の調味料「柚子胡椒」をエスニック風にアレンジする工夫です。

以前ご紹介した「無添加ココナッツミルクで作る、水なし油なし・辛くないグリーンカレー」でも、仕上げにほんの少しの柚子胡椒を使いました。するとたちまち、まるでタイのバイマックルー(コブミカンの葉)を加えたような、爽やかな柑橘香が広がったのです。

柚子胡椒は、アジアンハーブの“香りの親戚”

東南アジア料理で、香りづけや臭み消しの役割を担うバイマックルー。独特な柑橘系の香りは、グリーンカレーやトムヤム、サラダに欠かせませんが、日本では手に入りにくい素材です。

そこで活躍するのが、柚子胡椒。柚子の皮と青唐辛子、塩だけで作られた、日本ならではの調味料ですが、香りのベースがバイマックルーと似ているため、意外にもエスニック料理のアクセントとしてぴったり。

私が好きな使い方のアイデア

グリーンカレーの仕上げに、ちょと加えるだけで、辛さと柑橘香が重なって深みが増します。

ヤムウンセン風サラダには、ナンプラーやライム汁と合わせて、さっぱりピリ辛なドレッシングに。

鶏や野菜のスープには、レモングラスとともに柚子胡椒を入れて、すっきりした香りの仕上げに。

ビーフン炒めなどに少量使うと、和とアジアが重なり合う複雑な味の広がりに。

少し香りを足したいなら

さらに本格的な香りが欲しいときは、以下の素材を組み合わせてみるのもおすすめです:

◎ 柚子胡椒 + レモングラス

◎ 柚子胡椒 + すだち・カボス・ライムの皮

◎ 柚子胡椒 + 乾燥みかんの皮(陳皮)

これらをスープや煮込みに加えると、よりバイマックルーに近い深みのある香りが楽しめます。ただし、柚子胡椒は塩分を含むため、塩やナンプラーとのバランスは控えめに調整するとよいでしょう。

ここまでのポイント

◎ 柚子胡椒は、バイマックルーの代用として活躍する

◎ グリーンカレーやヤムウンセン風など、エスニック料理と相性がよい

◎ 香りを深めたい場合は、柑橘系のハーブや皮と組み合わせて

◎ 塩分調整には要注意。少量ずつ加えるのがコツ

40代になり、体に優しく整える暮らしを意識するようになりましたが、食卓にはやっぱり“遊び心”や“香りの旅気分”も大切だと感じます。

和の調味料としておなじみの柚子胡椒が、ちょっとした使い方ひとつでアジアの香りを運んでくれる――そんな小さな発見に、私はすごくワクワクします。

週末の“私時間”。器に盛った一皿に、香りで小さな旅を添えてみませんか?

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