40代に入り、体や心の“揺らぎ”を前よりも敏感に感じるようになりました。
疲れやすい日、なんとなく気分が乗らない日、料理が負担に感じる日…。
そんな日々の小さな違和感に寄り添ってくれたのが、これまで学んできた栄養の基本でした。
でも、どれだけ知識を増やしても、
日常に生かせなければ意味がないのだと思うようになりました。
今回の第7回では、「知ったことをどう暮らしに落とし込むのか」。
献立の考え方、買い物リスト、ストック術を中心に、40代の私が無理なく続けている“整える食の仕組み”をお伝えします。
知識は“選ぶ力”になる
栄養学を学び直してみて感じたのは、
「正しい食事をしなければ」というプレッシャーではなく、
“自分で選べるようになる安心感”が手に入ったことでした。
たとえば…
● 疲れやすい → たんぱく質と鉄
● 気分が揺れる → ビタミンB群とマグネシウム
● むくむ → カリウム豊富な野菜+汁物
● 忙しい → 炭水化物+具だくさん味噌汁
こうした“判断の軸”があるだけで、献立に迷う時間が減り、食卓が整うようになります。
私の献立づくりは「足りないもの探し」
40代になって、献立づくりの負担が大きく感じられる日が増えました。
そんなときに助かったのが、「足りないものから考える」というシンプルな方法です。
今日の体に何が足りないのか、どんなリズムなのかを小さく確認する。
すると、必要な食材や料理が自然と見えてきます。
「何を作ればいいかわからない…」を手放せるだけで、心も軽くなりました。
買い物リストを固定すると台所が軽くなる
食を整えるうえで、実は最も効果があったのが買い物リストの固定化でした。
「迷わない買い物」が、時間も心も整えてくれます。
私が常に家に置いている定番食材
・鶏むね肉・卵・納豆・鮭
・豆腐・厚揚げ・味噌
・わかめ・ひじきなどの乾物
・玉ねぎ・人参・小松菜
・ナッツ・海苔・ツナ缶
・オリーブオイル・醤油・黒酢
この“いつものリスト”さえ揃っていれば、
和定食、スープ、丼もの、簡単メインなど、どんな献立にも対応できます。
買い物に迷わなくなると、料理へのハードルがぐっと下がるのを感じました。
ストックがあると、毎日が整う
ストックは“たくさん買うこと”ではなく、
“必要なものを切らさない仕組み”づくりだと思っています。
・きのこミックス、玉ねぎみじんの冷凍
・ひじき、切り干し大根の乾物
・茹でブロッコリー、蒸し野菜の常備
・下味冷凍の鶏肉
この程度のストックでも、
「作れない日」に助けてくれる小さな味方になります。
忙しい40代女性こそ、“未来の私を助けるストック”が必要だと実感しました。
「知って選ぶ」ことは、暮らしを軽くする
食事は毎日のことだからこそ、悩みが小さく積み重なりがちです。
でも、“知って選べるようになる”と、そのストレスがすっと減っていきます。
● 何を買えばいいか迷わない
● 何を作るか悩まない
● バランスを気にしすぎなくていい
知識は、正解を押しつけるものではなく、
40代の私の暮らしに安心感をくれる“道しるべ”でした。
次回は「冬の野菜で整える40代のキッチンセルフケア」へ
次回から新シリーズ
“冬の野菜で整える40代のキッチンセルフケア”をテーマに、
体調に合わせて選ぶ食材や、私が常備している「整え食材」を紹介する予定です。
食を学び直すことは、体を整えるだけでなく、
暮らしのリズムを整え、自分を大切にする時間を育ててくれる。
そんな実感を、これからも丁寧に綴っていきたいと思います。

