自分で選んだ人生に、正解を求めない ― 40代の「これから」を、自分のペースで

③【美容・健康】

40代を迎えると、これまで選んできた道や、大切にしてきた価値観が、前よりもはっきり見えてくるように思います。このままでいいのだろうか。もうひとつ、何かを選び直せるだろうか。そんな問いが、ふと心に浮かぶ瞬間があります。

結婚や子どもをめぐる世間の目も、まだ少なくありません。けれど、「結婚していないから不幸」「子どもがいないから老後は寂しい」と、本当に言い切れるでしょうか。

この記事は、いろいろな生き方があっていいということ、そして自分の人生に正解を求めなくていいということについて、私なりに綴ったものです。

「結婚しなければ」という思い込み

結婚すれば幸せな人生、というイメージは、多くの人の中に根強くあります。でも、人生は一人ひとり違います。結婚が、幸せの条件とは限りません。結婚をしなくても、自分の足で立って、人生を楽しんでいる人はたくさんいます。

40代になると、気持ちの面でも暮らしの面でも落ち着いてきて、自分の時間を大切にできる独身の暮らしの心地よさに気づく人も多いようです。「独身は寂しい」という見方は、その人自身が感じている充実や幸せとは、必ずしも一致しません。

40代になっても、「まだ結婚しないの?」と聞かれることがあるかもしれません。多くの場合、悪気はないのだと思います。それでも、答えなくていい質問もあります。「今はこの暮らしが気に入っていて」。そのくらいの返事で十分です。自分の選んだことを、誰かに説明する義務はない。そう思えるようになったのは、40代になってからでした。

子どもがいないという選択

「子どもがいないと、老後が寂しい」。そんな声を耳にすることもあります。確かに、家族が支えになる場面はあるでしょう。けれど、子どもを持つことだけが、老後の安心ではありません。友人やパートナー、趣味の仲間や地域のつながりに支えられた人生も、豊かで意味のあるものです。

以前、長く不妊治療を経験してきた方の、「子どもがいないと老後は最悪」という言葉を目にしたことがあります。その言葉の背景には、長い治療の中で抱えてきた、たくさんの思いがあったのだと思います。それでも私は、少し違う考えを持ちました。子どもは、親の老後のために産むものではありません。子どもを持つかどうかは、それぞれの人生の選択で、無理に世間の価値観に合わせる必要はないのだと思います。

ひとつ、心に留めておきたいことがあります。「子どもがいない」という言葉の裏には、いろいろな事情があるということです。そうしようと選んだ人。願ったけれど、かなわなかった人。まだ迷っている人。その違いは、外からは見えません。だからこそ、軽々しく語らないこと。そして、自分自身の選択も、誰かに説明しなくていいこと。それが、この年代になって思うことです。

いろいろな、パートナーシップの形

最近は、「友達婚」という言葉も聞かれるようになりました。恋愛感情を前提にせず、暮らしをともにするパートナーとして結婚する形です。子どもを望まない夫婦もいれば、生殖医療という選択をする人もいます。「結婚したら子どもを持つもの」というこれまでの当たり前から離れて、新しい考え方が少しずつ広がっています。

選べる形が増えるのは、誰もが自分らしい人生を選べる社会に近づいていく、一歩なのだと思います。どれかが正しくて、どれかが間違っているという話ではありません。その人にとって、しっくりくるかどうか。それだけが、基準でいいのだと思います。

「もうひとり」と願う人へ

40代になって、「家族を迎えたい」と思う人もいます。初めての妊活を始める人、子育ての時間を重ねる中で「もうひとり」と感じた人。あるいは、出会いが今だったからこそ、これから家族をつくっていこうと思う人もいるでしょう。

どんなきっかけであっても、その思いは、とても自然でやさしいものです。誰かと比べる必要はありません。その願いが生まれた今というタイミングこそが、自分にとってのちょうどいいときなのだと思います。そしてその願いは、ただの願いではなく、自分の人生と向き合って出した、大切な答えなのだと思います。

そんな思いを大切にしながら、心と体を整え、必要なときには医療とも丁寧につながっていく。それが、いちばん確かな第一歩だと感じています。年齢や体の状態によって、選べる方法も、かかる時間も変わってきます。インターネットの情報や誰かの体験談だけで判断せず、産婦人科や専門のクリニックで相談してみてください。「まだ早いかな」と迷う必要はありません。知ることそのものが、選べる道を広げてくれます。

あわせて、毎日の暮らしを整えることも、大切な準備です。栄養のバランスのとれた食事、ほどよく体を動かす習慣、質のよい睡眠、ストレスをためこみすぎないこと。これらは妊活のためだけのものではなく、自分が心地よく生きるための時間でもあります。結果がどうであっても、この時間はむだにならない。そう思えることが、心を守ってくれます。

不妊治療には、公的な支援の制度もあります。年齢や回数などの条件があり、自治体によっては独自の支援をしているところもあります。制度は変わることがあるので、お住まいの自治体や医療機関で、最新の情報を確かめてみてください。早めに知っておくと、計画も立てやすくなります。

正解を求めない、という選択

結婚していても、いなくても。子どもがいても、いなくても。大切なのは、自分で選んだ人生に、正解を求めないことだと思います。誰かと比べたり、世間の期待に縛られたりせずに、自分が納得できる生き方を選んでいく。それが、心地よい暮らしの第一歩です。

40代になると、「あのとき、別の道を選んでいたら」と考えることもあります。それは、自然なことです。でも、選ばなかった道の先に、必ず幸せがあったとは限りません。今ここにある暮らしを、丁寧に生きること。それがいちばん確かなことだと、思うようになりました。

40代は、これまでの経験を土台に、より自分らしく生きていける時期でもあります。焦らずに、ありのままの自分を受け入れて、毎日を大切に過ごしたい。

結婚も子どもも、人生のいくつもある選択のひとつです。どんな暮らしにも、それぞれの充実や豊かさがあります。願いを持つことも、持たないことも、どちらも自然なこと。私たち一人ひとりの人生は、ほかの誰とも違う、ただひとつのものです。誰かの物差しで測る必要はありません。今日の自分が、少しでも心地よくいられるように。肩の力を抜いて、自分らしい道を歩いていけたらと思います。

※本記事は個人の考えを綴ったものです。妊娠、出産、不妊治療に関する医学的なことは、必ず産婦人科や専門の医療機関にご相談ください。年齢や体の状態によって、合った選択は一人ひとり異なります。公的な支援制度の内容は変わることがあるので、お住まいの自治体の最新の情報をご確認ください。

※あわせて読みたい:自分らしい選択については40代からの「クローゼットをひらく暮らし」完全版、役割との付き合い方は40代女性と”役割”のしなやかな付き合い方、心の整え方は40代からの”機嫌を整える”暮らし 完全版へ。

タイトルとURLをコピーしました