なんとなく気分が沈んでしまう日。
理由がはっきりしないのに、心に重たさを感じることが、40代になって増えたような気がします。
若いころは、無理に笑ったり、気合いでやり過ごしたりしていましたが、今はそれをやめました。
そういう日には、「無理に気分を上げようとしないこと」も、自分を整える大切な選択だと思うようになったからです。
“気になっていた場所”に、手を伸ばしてみる
私がよくするのは、小さな“整え行動”です。
気になっていた食品ストック、本棚、アクセサリー入れ、靴箱…。
なんとなく気になりながらも後回しにしていた場所に、そっと手を伸ばします。
全部を完璧にやるわけではなく、たとえば―
ひとつだけ物を捨ててみる。
並べ直してみる。
棚の隅の埃をとってみる。
たったそれだけなのに、不思議と気持ちが少し落ち着いてくるのです。
空間が整うと、心にも風が通る
目に見える場所を整えると、心の中にも風が通るような感覚があります。
空間をつくると、自分の中にも余白が生まれる。
本棚の並びがすっきりしただけで、気持ちの焦りが和らいだり、
靴箱を拭いたあとに玄関に立って、ふっと深呼吸したくなったり。
たぶんそれは、整えることで「自分が今、ここにいる」と感じられるから。
小さな行動が、私の気持ちを静かに“今”に戻してくれます。
今日もひとつ、整えられたから大丈夫
どこをどう片づけるかよりも、
「少しだけ手を動かす」ことが、私にはちょうどいいみたいです。
整えることで、自分を取り戻していく。
それは大げさな変化じゃなくていい。
ほんのひと呼吸、心にスペースができたら、それで十分。
今日は、靴箱の埃をふいたことで、ちょっとだけ軽くなれました。
明日は、また違う何かを、そっと整えてみようと思います。