40代という時期は、ふと立ち止まって「これからの人生、どう生きたいか」を見つめ直したくなるとき。
やるべきことはこなしているのに、どこか物足りなさを感じたり、自分の役割が少しずつ変わってきているように感じたり……。
そんな心の揺らぎに、占星術という「もうひとつの視点」からやさしくヒントをもらうことがあります。
とくに占星術では、40代は「火星期」から「木星期」へ移行する時期。人生のフェーズが大きく切り替わる“節目のとき”なのです。
火星期(34歳~45歳):情熱と挑戦、自分を試す時代
火星期は、まさに「私がやります!」というエネルギーが満ちる時代。
仕事、子育て、社会的な立ち位置など、いろいろなことに挑戦し、自分を外に出していくフェーズです。
時には無理をしすぎたり、自分の限界に気づかず走り続けてしまうことも。
でもこの時期に味わう葛藤やストレスは、「本当に自分にとって大切なものは何か」を知るための大事な通過点でもあります。
火星期は、自分の価値観や使命を再確認し、
「私はこう生きていきたい」という輪郭を少しずつ描いていく時間。
木星期(45歳~57歳):成熟と広がり、誰かのために生きる
火星期の後に訪れる木星期は、これまでの経験や学びをもとに、
「誰かのために生きる」ことへと意識がシフトする時期です。
家庭での役割、職場での立場、地域との関わり……
「自分のトリセツ(取扱説明書)」がわかってきた今だからこそ、
自分を押し出すのではなく、社会の中でどう活かしていくかという視点が芽生えてきます。
管理職になったり、後輩を育てたり、
あるいは人生を見つめ直して新しいことに挑戦したり。
木星期は、これまでの私らしさを、周囲と分かち合っていくような感覚の時期なのです。
火星期から木星期への移行期:40代という“心の引っ越し”
火星期から木星期への移行期は、心のステージが大きく変わるタイミング。
それはまるで、自分の内なる引っ越しのような感覚。
自己実現や達成を追い求めた時代から、
人とのつながりや、社会との調和に心が向くようになる──。
40代は、人生の“次の扉”を開ける準備をする時。
「もっと穏やかに生きたい」
「誰かの役に立ちたい」
そんな気持ちが自然と湧いてくるのは、星の流れとも深く重なっているのかもしれません。
星と暮らす、私時間のヒント
占星術は、「運命を決めるもの」ではなく、
自分の今をやさしく見つめるための鏡のような存在。
40代という節目に差し掛かっているなら、
「今の私は、火星期? それとも木星期に入ったのかな?」と
自分の心の変化に耳を澄ませてみるのもいいかもしれません。
新しいステージのはじまりは、静かに訪れることが多いもの。
そのサインを受け取るには、少し立ち止まる時間が必要です。
「誰かのために動く」だけじゃなく、
「自分自身に問いかける」そんな私時間を、これからの暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。