40代に入ってから、食べるものや選び方に、少しずつ変化が現れてきました。
若いころは「手軽さ」や「満足感」を重視していた私も、今は「どんなものを、どう食べるか」が、体と心にどう影響するのかを意識するようになりました。
そんな中で、ここ最近、ふと気になり始めたのが「ヴィーガン」という考え方です。
「気になる」という感覚から始まった
きっかけは、ヴィーガン料理のお弁当をいただいたことでした。
想像していたよりも満足感があり、そしてなにより、食べ終えたあとの体の軽さに驚いたのです。
それまでの私は、「ヴィーガン=ストイックで制限の多い食生活」というイメージを持っていました。
でも実際に体験してみて、その印象は少しずつ変わっていきました。
SNSで発信しているヴィーガンの方々の言葉や、環境に配慮したライフスタイル、動物福祉に向き合う姿勢にも触れ、食べることの背景にある「物語」が気になりはじめたのです。
ヴィーガンという言葉がもつ“入り口の多さ”
ヴィーガンというと、「動物性のものを一切摂らない」という定義が先に思い浮かびますが、実際にはその入り口は人それぞれ。
健康のため、美容やダイエットのため、地球環境のため、動物への思いやりから…。
どのきっかけも、個人の経験や価値観に深く結びついているように感じます。
私自身は「ヴィーガンになります」と決めたわけではありません。
けれど、この考え方が広がりを見せている背景には、今の時代を生きる私たちに必要な“選び直し”の視点があるのではないかと感じています。
「知ること」から始めたい私のスタンス
暮らしを整える中で、私はいつも「極端ではなく、ちょうどいい心地よさ」を探してきました。
ヴィーガンについても同じように、まずは「知ること」から始めたい。
完璧を目指すよりも、自分の体と心が喜ぶかどうかを基準に、少しずつ選んでいく。そんなスタンスで向き合いたいと思っています。
たとえば週に1日だけ、動物性のものを使わない日をつくってみる。
レストランでヴィーガンメニューを選んでみる。
その小さな選択が、体調の変化や食後の感覚、そして気持ちの明るさにつながることもあります。
食べ方は、生き方につながっている
「何を食べるか」は、結局のところ「どう生きたいか」と深くつながっているように思います。
忙しい日々の中で、自分自身をいたわるために食べる。
未来の地球や子どもたちのために、できることから選び直していく。
そんな視点から食を見つめ直すことで、心も体もゆるやかに整っていくのを感じています。
ヴィーガンは、単なる食のスタイルではなく、生き方のヒントを与えてくれるもの。
だからこそ、取り入れるかどうかを決める前に、「知る」ということ自体に価値があるのだと思います。
40代の私が、今ヴィーガンに関心を寄せる理由
40代は、体の変化が現れやすい時期。
ホルモンバランスや代謝の低下、慢性的な疲れ、肌の調子など、日々の不調と向き合う時間も増えてきます。
だからこそ、食の影響力をあらためて感じるようになりました。
「何を入れるか」だけでなく、「何を減らすか」「何を手放すか」も含めて、選び直す視点が必要なとき。
ヴィーガンという言葉が、そんな“見直しのきっかけ”になってくれる気がしています。
無理をしない。がんばりすぎない。
でも、自分の内側にやさしく問いかけながら、少しずつ整えていく。
ヴィーガンというテーマと向き合うこの時間も、私にとっては大切な“私時間”のひとつ。
これからも、そんな気づきを丁寧に綴っていきたいと思います。
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