「作らない日」のごほうび ― 40代の私が選ぶ、ヴィーガン弁当という選択

②【食】

金曜日の夕方になると、自然と足が向かう場所があります。

こだわりや」というオーガニック食品の専門店。

ここには、体に優しい素材で作られたヴィーガン弁当が並んでいます。

1週間を乗り越えた自分への小さなごほうびとして、毎週金曜日にお弁当を買うことが、私の習慣になりました。

なぜ、ヴィーガン弁当なのか

理由は、何よりその素材に対する安心感です。

有機米の白ごはん、無添加の調味料、そして動物性食材を使わずに作られた料理。

食べていると、どこかホッと心が温かくなります。

そして、もうひとつ。

「作らなくていい」という贅沢が、そこにあるからです。

この記事の内容

ひとことで言うと
1. 金曜日のごほうび弁当テンペの唐揚げと、彩りの野菜
2. テンペって、何?知っておくと、選ぶのが楽しくなる
3. 疲れた月曜日には、玄米弁当もうひとつの選択肢
4. 「作らない日」という考え方手抜きではなく、セルフケア
5. 完璧じゃなくていいゆるくヴィーガンを取り入れる

1. 金曜日のごほうび弁当

その日の弁当も、私の心と体を優しく包み込んでくれる内容が詰まっていました。

ひとつずつ、見ていきます。

有機米の白ごはんと、梅干し

まず目を引くのは、ふっくらと炊き上げられた有機米の白ごはん。

上に添えられた梅干しが、ほんのり酸っぱさを加えて食欲をそそります。

テンペのゴマ付き唐揚げ

そして、香ばしく揚げられたテンペのゴマ付き唐揚げ。

発酵大豆から作られたテンペは、噛むほどに旨味が広がり、ゴマの風味がさらに深みを加えて、食べ応え抜群です。

これが、お弁当の主役でした。

紅白なますと、カボチャのココナッツ和え

紅白なますのさっぱりとした酸味が、食欲を引き立ててくれます。

その隣には、カボチャのココナッツ和え。

ココナッツの甘さとカボチャの自然な甘みが調和し、まるでデザートのように口の中で広がります。

彩りの温野菜

さらに、にんじん、なす、ブロッコリーの温野菜が、色とりどりに盛り付けられています。

野菜の甘みや旨味が引き立ち、心地よいエネルギーを感じさせてくれるのです。

2. テンペって、何?

テンペという食材を、ご存じでしょうか。

私も最初は「聞いたことはあるけれど、よく知らない」という状態でした。

でも知ってみると、とても興味深い食べものです。

インドネシア生まれの、発酵大豆食品

テンペは、インドネシアの伝統的な発酵食品です。

茹でた大豆にテンペ菌という菌をつけて発酵させたもので、白い菌糸に覆われた、四角いブロック状をしています。

納豆と似ていますが、大きな違いがあります。

納豆テンペ
納豆菌テンペ菌(クモノスカビ)
匂い独特の香りほとんど無臭
粘り強いなし
食感やわらかいしっかりした噛みごたえ

納豆が苦手な方でも食べやすいのが、テンペの魅力です。

栄養価も、大豆のまま

発酵によって、大豆のたんぱく質が分解され、消化しやすくなるとされています。

また、食物繊維やミネラルも豊富で、動物性食材を控えている方のたんぱく源として親しまれています。

唐揚げにすると、驚くほど

このお弁当のテンペは、唐揚げになっていました。

外は香ばしく、中はしっかりとした食感。

正直に言うと、「これ、お肉じゃないの?」と思うほどの満足感があります。

大豆製品でここまで食べ応えが出るのかと、驚いた一品でした。

3. 疲れた月曜日には、玄米弁当

同じお店で、もうひとつのヴィーガン弁当に出会ったことがあります。

それは、月曜日の夕方のことでした。

「今夜は、作りたくない」という日

週末の疲れが残る月曜日。

今夜は一人ごはんになるので、自分のためだけに用意する食事をどうしようかと考えながら、店内を歩いていました。

ふと目に入ったのが、有機玄米のヴィーガン弁当。

しかも、うれしいことに”2割引き”のシール付きでした。

料理をする気分ではないけれど、体にはやさしいものを食べたい

そんなときにこそ、こういうお弁当がありがたい存在です。

有機玄米という主役

このお弁当の主役は、特製の釜でふっくらと炊き上げられた有機玄米でした。

この玄米が、本当に美味しくて。

ぷちぷちとした食感の中に自然な甘みがあり、噛めば噛むほど、体の内側にやさしさが広がるような感覚になります。

おかずは、もちろんすべて無添加・動物性食材不使用。

彩り豊かな煮物や豆のお惣菜が、丁寧に詰められていて、派手さはないけれど、じんわりと心に染みる味わい。

素材の味を生かし、塩分も控えめ。 それでいて物足りなさは感じません。

2つのお弁当の、使い分け

同じヴィーガン弁当でも、選ぶ日が違います。

白ごはんの弁当玄米の弁当
選ぶ日金曜の夕方疲れた平日の夜
気分ごほうび・お祝いいたわり・リセット
食べ方しっかり味わうゆっくり、静かに

その日の自分に合わせて選ぶ ― それも、小さな楽しみです。

4. 「作らない日」という考え方

このお弁当を食べる時間は、私にとって何よりも大切なひとときです。

料理を作らないという贅沢。

そして、「がんばらなくても大丈夫」という心の余裕が、日常の忙しさから解放してくれます。

キッチンに立たない、という選択

キッチンに立たずに静かな時間の中で食事を楽しむことで、心も体もリフレッシュされます。

無理せず、自分を大切にすることが、こんなにも心地よい。

そう実感しています。

玄米弁当を食べた、あの夜のこと

月曜日の夜。

私はこのお弁当をお皿に移し、冷やしておいた和薄荷とジャーマンカモミールのブレンドハーブティーと一緒に、ゆったりとした時間を過ごしました。

キッチンに立たないことで生まれた静けさと余白。

それが思っていた以上に心地よくて、「頑張らなくても大丈夫」と、やさしく背中を押してくれるような時間でした。

お皿に移す、というひと手間

ひとつだけ、私が大切にしていることがあります。

お弁当を、お皿に移すこと。

容器のまま食べても、味は変わりません。

でも、お皿に移すだけで、「食事」になる気がするのです。

手間をかけないことと、雑に扱うことは違う。

そんな小さな線引きを、私は大事にしています。

「作らない」は、手抜きではない

読者の皆さんにも、ぜひお伝えしたいことがあります。

「作らない」ことが必ずしも手を抜くことではなく、逆に自分を大切にする選択だということ。

週に一度、自分だけのために食事を選ぶ日があってもいい。

忙しい毎日の中でも、少しだけでも自分をいたわる時間を持つことが、どれだけ心に余裕を与えてくれるか ― 私は実感しています。

40代になって、変わったこと

若い頃は、「毎日ちゃんと作らなければ」と思っていました。

外食やお惣菜に頼る日があると、どこか罪悪感がありました。

でも今は違います。

週に一度の「作らない日」があるからこそ、他の日にキッチンに立てる。

そう思えるようになりました。

引き算のほうが、続くこともある。

40代の暮らしで気づいた、大切なことのひとつです。

5. 完璧じゃなくていい

私は、ヴィーガンではありません

最後に、正直にお伝えしておきたいことがあります。

私は、完全なヴィーガンではありません。

普段はお肉も魚も食べますし、外食も楽しみます。

それでも、週に一度ヴィーガン弁当を選ぶ日がある。

そのくらいの距離感が、私にはちょうどいいのです。

「ゆるヴィーガン」という選択

ヴィーガンというと、「すべてを厳格に守る」というイメージがあるかもしれません。

でも実際には、もっとゆるやかな取り入れ方もあります。

  • 週に一度だけ、動物性食材を使わない日を作る
  • 朝食だけ植物性にしてみる
  • 外食では気にせず、家では意識する

どれも、立派な選択です。

体が軽くなる感覚

ヴィーガン弁当を食べた翌朝、体が軽いと感じることがあります。

胃がもたれない。朝の目覚めがすっきりしている。

もちろん、これは個人の感覚です。

でも、「今日は少し軽くしよう」と選べること自体が、40代の暮らしには大切なのだと思います。

完璧を目指さないから、続く

「毎日ヴィーガンにしよう」と決めたら、たぶん3日で挫折します。

でも、「金曜日だけ」なら続く。

制限ではなく、選択肢として持っておく。

そのくらいの気持ちで、私はヴィーガン弁当と付き合っています。

まとめ ― 金曜の夜に、私だけのごほうびを

週に一度の「作らない日」。

その日は、キッチンに立ちません。

誰かが心を込めて作ってくれたごはんを、静かにいただく。

お皿に移して、温かいお茶を淹れて、「よくがんばったな」と自分をねぎらう。

それだけの時間が、次の一週間を支えてくれます。


もしよかったら、あなたも金曜の夜に「私だけのごほうび」を見つけて、静かな時間を楽しんでみてくださいね。

近くにオーガニックのお店があれば、覗いてみてください。

なければ、いつものスーパーのお惣菜でも構いません。

大切なのは、「今日は作らない」と自分に許すこと

それだけで、金曜日の夜が少し特別になります。

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