40代になってから、ふと立ち止まって考えるようになりました。
「このままでいいのかな」「私は、私を大切にできているのかな」と。
家庭、仕事、地域…
毎日をこなすのに必死だった20代・30代を過ぎ、ようやく少し余裕が持てるようになってきた今。
でも、「自分をどう育てていけばいいか」は、意外と誰も教えてくれません。
そんなとき出会ったのが、投資家ウォーレン・バフェットのこんな言葉でした。
「愚か者にも経営できる会社を買いなさい。いずれ、誰かがそうするのだから」
一見、ユーモラスにも聞こえるこの言葉。
でも実は、「どんな人が経営してもつぶれない会社こそ、本当の価値がある」という意味なのです。
これは、私たち自身にも当てはまるのではないでしょうか。
つまり、「失敗や弱さを前提に、それでも続けられる“自分”を育てていく」ことが、40代からの大切なテーマなのだと思います。
バフェット流「失敗前提の仕組み」から学ぶ、生き方のヒント
バフェットは、短期的にうまくいく会社よりも、長く安定して続けられる企業に投資します。
それは、「一時の成果」よりも「持続可能な構造」を重視するから。
同じように、私たちも「完璧にやろう」としすぎて、心が疲れてしまうことがあります。
● いつも家事を100点でこなす
● 感情的にならずに、誰にでも優しく
● 失敗しないように慎重に生きる
それらを「できて当たり前」にしてしまうと、気持ちが息切れしてしまいます。
むしろ、バフェットのように「誰がやっても回る仕組み=失敗前提のやさしさ」を、自分自身にも取り入れていきたいものです。
「仕組み」で自分を守るという考え方
例えばこんなふうに─
◎ ごはんづくりは、レトルトや作り置きを活用して“自動化”する
◎ 気持ちが揺れそうなときのために、「私を落ち着かせる習慣」を用意しておく
◎ 「疲れた日は無理しない」と、あらかじめルール化しておく
それは甘えではなく、自分という“会社”を長く健やかに経営していくための、大事な仕組みです。
「失敗に強くなる」ことは、40代の大きなテーマ
バフェットは失敗を恐れません。むしろ、「どう立て直せるか」に価値を見出します。
人生も同じ。誰だって、うまくいかない日があります。
● イライラして子どもにきつく当たってしまった
● やる気が起きなくて、何も手につかなかった
● 大事な場面で、結果が出せなかった
そんな自分を、「ダメだった」と責めるより、
「それでも私は立て直せる」と信じてあげることが、本当の意味での自己肯定感につながるのだと思います。
長く愛される会社のように、自分を育てよう
私たちの人生も、投資と同じ。
すぐに成果が出ない時期もあるけれど、コツコツと続けていくことで、信頼や安心感が育っていきます。
今すぐ「理想の自分」になれなくても大丈夫。
むしろ、失敗も弱さも含めて、自分をまるごと育てていくこと。
それが、40代からの“しなやかな自己成長”ではないでしょうか。
今日からできる、しなやかな暮らしの工夫
◎ 完璧を手放し、70点で良しとする
◎ やる気が出ない日は「休む」のが仕事
◎ 失敗した日も、自分に「おつかれさま」と言ってあげる
自分を大切にすることは、自分を“経営”すること。
長く愛される会社のように、長く愛される自分を育てていきましょう。