40代に入り、眠りの質に迷いを感じている女性は少なくありません。
私もその一人で、「睡眠にいいこと」と言われる習慣を次々と試しては挫折し、
“完璧にやらなきゃ”という気持ちだけが膨らんでいった時期がありました。
早寝、ブルーライト対策、カフェイン、食事、運動、寝室環境……
調べれば調べるほど「やるべきリスト」は増えていき、
気がつけば睡眠のはずが 「頑張るタスク」 になっていたのです。
そんな私を軽くしてくれたのが、睡眠研究で知られる柳沢先生の
「睡眠は、完璧を目指すより“NGを減らす”ほうがうまくいく」
という言葉でした。
その瞬間、肩の力がふっと抜け、
“できていない自分”を責める気持ちがすーっと和らいでいくのを感じました。
完璧を目指さないほうが、40代の眠りは整いやすい
40代は体の調整力がゆっくりになり、
無理をすると反動が大きく返ってくる年代です。
だからこそ、
全部を変えようとするより、
「睡眠の邪魔をしていること」をひとつ手放すだけで十分。
それだけで身体は、驚くほど正直に応えてくれます。
“整えなきゃ” “全部やらなきゃ”
そう思っていた頃の私は、いつもどこか気ぜわしくて、夜も落ち着きませんでした。
でも、
◎ 完璧じゃなくていい
◎ 一気に変えなくていい
◎ できることだけやればいい
そう思えるようになってから、
眠りは少しずつ、確実にやさしく整っていきました。
私が減らした“NG行動”は、ほんの少しだけ
ここでは、私が無理なく続けられた「小さなNG削減」を紹介します。
〇 寝る10分前のスマホをやめる
「完全にNOスマホ」は難しくても、10分だけならできました。
その10分の静けさが、眠りに入りやすいリズムをつくってくれます。
〇 深夜の間食の回数を減らす
ゼロにしようとすると逆にストレス。
まずは「週3回 → 1回」にするだけで眠気のリズムが整ってきました。
〇 布団の中で考えごとを続けない
悩みごとを完全にやめるのは無理。
でも“考える時間を短くする”だけならできます。
〇 休日の寝だめを2時間以内に
寝だめしすぎると夜眠れなくなるので、軽く調整するだけでOKでした。
どれも「頑張らない工夫」ばかり。
でも、この小さな積み重ねが、
40代の揺れやすい眠りをじわっと安定させてくれました。
少しずつでも、私たちは変われる
40代の体はゆっくり変化します。
だから、睡眠の改善もゆっくりでいい。
毎日、少しだけNGを減らす。
その小さな積み重ねが、いつの間にか大きな変化になります。
私自身、
「寝つきが良くなった」
「夜中に目が覚めにくくなった」
「翌日の気分が軽くなった」
そんな変化を確かに感じられるようになりました。
完璧なルーティンなんて必要ありません。
続けられることだけを選ぶことで、眠りは自然と育っていきます。
40代の眠りは、いつからでも整え直せる
睡眠の揺らぎに悩む40代の女性へ。
あなたの眠りは、これからでも十分整います。
今日から完璧を目指す必要はありません。
NGを“ひとつ減らす”だけで、一歩前へ進めます。
40代の眠りは、まだまだ育てていけます。
そのゆるやかな変化を、一緒に楽しんでいけたら嬉しいです。

