以前の私は、作り置きが少し苦手でした。
時間が経つと味や食感が変わる気がして、
気づけば「下ごしらえだけしておく」スタイルが定着。
野菜を切っておく、出汁を取っておく。
それくらいが、私にはちょうどよかったのです。
けれど、秋から冬にかけて。
寒さで体がこわばり、夕方になると疲れがどっと出る季節になると、
「今日はもう火を使いたくないな」
そう感じる日が増えてきました。
そんなときに、
唯一“保存耐熱容器に作るようになった料理”があります。
それが、豆乳×米粉のグラタンです。
なぜ、このグラタンだけは作るようになったのか
豆乳と米粉で作るホワイトソースは、
・胃に重くなりにくい
・時間が経っても味が変わりにくい
・焼くだけで完成する
という、40代の体と暮らしにやさしい特徴があります。
週末にさっと作っておいて、
その日の夜に食べてもいいし、
外出した日の帰宅後に、オーブンで焼くだけでもいい。
「作らなきゃ」が
「温めればいい」に変わるだけで、
冬の夜の気持ちが、ずいぶん楽になりました。
豆乳×米粉ホワイトソースの基本レシピ
【2人分】
・無調整豆乳:300ml前後
・米粉:大さじ2(約18g)
・バターまたはオリーブオイル:大さじ1
・塩:小さじ1/3
・こしょう:少々
※木べらでなぞると鍋底が少し見える程度が目安です。
【4人分(倍量)】
・無調整豆乳:600ml
・米粉:大さじ4(約36g)
・バターまたはオリーブオイル:大さじ2
・塩:小さじ2/3
・こしょう:少々
【作り方】
① 小鍋にバター(またはオイル)を入れ、弱めの中火で溶かす
② 弱火にして米粉を加え、粉っぽさがなくなるまで1〜2分炒める
③ 火を止め、豆乳を少しずつ加えながら混ぜる
④ 再び火にかけ、混ぜながらとろみをつける
⑤ 塩・こしょうで味をととのえる
※豆乳は沸騰させすぎないのがポイントです。
グラタンのおすすめ具材
豆乳×米粉のソースは味がやさしいため、
ヘルシー寄りにも、ボリューム寄りにも調整しやすいのが魅力です。
<野菜>
玉ねぎ、ほうれん草、ブロッコリー、カリフラワー
かぼちゃ、さつまいも、じゃがいも
しめじ、エリンギ、マッシュルームなどのきのこ類
<たんぱく質>
鶏もも肉またはむね肉
ベーコン、ソーセージ
エビ、ホタテなどの魚介
ツナ缶(水気を切って)
<主食系>
マカロニ、ペンネ
ご飯(ドリア風)
薄切り食パンや、ゆでたじゃがいもで
“なんちゃってラザニア風”もおすすめです。
保存耐熱容器があると、続けやすい
私はHARIOの耐熱ガラス保存容器を使っています。
冷凍・電子レンジ・オーブンまで使えるので、
作って、保存して、焼くまでがとてもスムーズ。
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冬の台所に、ひとつだけ残した習慣
作り置きは、無理に続けなくていい。
でも、冬だけは助けてもらう。
そんな距離感が、今の私にはちょうどいいのだと思います。
豆乳×米粉グラタンは、
作り置きが苦手だった私の台所に、
秋冬になってから、そっと残ったひとつ。
火を使わずに、チーズをのせてオーブンで焼くだけで温かいものが食べられる。
それだけで、夕方の心に余白が生まれます。
40代になってからは、
「頑張るための工夫」よりも
静かに助けてもらえる仕組みを選びたい。
この冬も、豆乳×米粉グラタンに、
少しだけ頼りながら過ごそうと思います。

