40代に入ってから、
体調の変化だけでなく、気持ちの揺れを感じる日が増えてきました。
疲れているわけでもないのに落ち込みやすかったり、
理由もなくイライラしたり。
「私、こんなに不安定だったかな」と戸惑うこともあります。
薬膳の視点で見ていくと、
この変化は“年齢のせい”ではなく、
女性の体が次のリズムへ移行しているサインだと教わりました。
今回は、
月経・更年期・心のバランスに寄り添う
40代女性のための薬膳についてまとめます。
40代女性の体に起きている“ゆらぎ”
40代は、女性ホルモンの分泌量が少しずつ変化し、
その「量」よりも「波」が大きくなる時期。
⚫️ 気分のアップダウン
⚫️ PMSが重くなる
⚫️ 眠りが浅い
⚫️ 理由のない不安感
こうした揺れは、
薬膳では「血(けつ)」と「心(しん)」のバランスが
乱れやすくなっている状態と考えます。
大切なのは、
この揺らぎを「不調」と決めつけないこと。
体が変化に順応しようとしている途中なのです。
ホルモンと「血」の深い関係
薬膳でいう「血」は、
単に血液の量だけではありません。
◎ 体に栄養を届ける
◎ 肌や髪を潤す
◎ 心を安定させる
こうした役割も含まれます。
40代は血が不足しやすく、巡りも滞りがち。
その影響が、
気持ちの不安定さとして表れやすくなります。
「気の持ちよう」ではなく、
体の内側の変化として捉えると、
少し肩の力が抜けてきます。
PMS・更年期に役立つ薬膳の考え方
40代の薬膳は、
頑張って整えるものではなく、
不足をやさしく補うことが基本です。
おすすめなのは、
血を補い、心を穏やかにする食材。
・なつめ
・クコの実
・黒豆
・ほうれん草
・小松菜
すべてを取り入れる必要はありません。
「今日はこれを足してみよう」
そんな軽さで十分です。
心を落ち着かせる“心の薬膳”
薬膳では、
感情は「心」と深くつながっていると考えます。
心が疲れているとき、
体もまた、回復しにくくなる。
40代の薬膳で大切なのは、
体を整えること以上に、
安心感を与える食事です。
温かいもの、
やさしい甘み、
消化に負担をかけないこと。
それだけで、
気持ちがふっと落ち着く瞬間があります。
なつめとクコの実入りお粥
気持ちが揺らぎやすい朝や、
少し疲れが残る日におすすめなのが、このお粥。
【材料】
・米
・なつめ(刻む)
・クコの実
・水
【作り方】
材料をすべて鍋に入れ、
やわらかくなるまでコトコト煮るだけ。
ほんのり甘く、
体と心が同時にゆるむ一杯です。
ゆらぎを否定しない、40代の食養生
40代の体は、
「強くなる」より「やさしくなる」時期。
薬膳は、
不調をなくすためのものではなく、
今の自分と折り合いをつける知恵だと感じています。
揺らぎがある日も、
それを受け止めながら、
食事でそっと支えていく。
そんな向き合い方が、
これからの私時間を、
より心地よいものにしてくれるはずです。
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