自然治癒力ノート ― 心と体に起きていた、創傷治癒という静かな回復 ― 第6回|40代ならではの回復 ― 40代からの創傷治癒は、“急がせない”ことで進みはじめる

④【美容・健康】

40代になってから、
「治り方」が変わったと感じるようになりました。

若い頃のように、
一晩眠れば元通り、というわけにはいかない。
けれどその代わりに、
回復のしかたが、どこか深く、静かになった気がしています。

今回は、
そんな40代ならではの回復について、
創傷治癒の感覚と重ねながら、書いてみたいと思います。

若い頃と同じ回復を求めていた私

40代に入ったばかりの頃、
私はどこかで、
「若い頃と同じように戻らなければ」と思っていました。

疲れたら、すぐ元気になるはず。
不調が出たら、短期間で治るはず。

その基準は、
無意識のうちに“過去の自分”に置かれていました。

でも現実には、
回復に時間がかかる。
途中で立ち止まるような感覚もある。

そのたびに、
「年齢のせいかな」
「衰えなのかな」
と、少し残念な気持ちになっていたのです。

治り方の「質」が変わった実感

あるとき、
同じ不調でも、
以前とは違う治り方をしていることに気づきました。

完全に元に戻る、というより、
別の安定した場所に落ち着いていくような感覚。

急激な変化はないけれど、
揺り戻しが少ない。
無理をしても、後で大きく崩れることが減った。

創傷治癒でいえば、
一気にふさがるのではなく、
丁寧に、きれいに再生していくような回復です。

40代の回復は、
スピードではなく、
「仕上がり」が違うのだと感じました。

待てるようになったこと

若い頃の私は、
回復を「早めること」ばかり考えていました。

早く治したい。
早く元に戻りたい。

でも40代になって、
待つことを覚えました。

・今日は休む日
・今は整っている途中
・まだ判断しなくていい

そうやって、
回復の途中に手を出さなくなったのです。

創傷治癒も、
触りすぎると、かえって治りが悪くなります。

心や体も同じで、
急がせないことで、
自然に進みはじめる回復があるのだと、
今は実感しています。

40代の回復の美しさ

40代の回復は、
派手ではありません。

でもそこには、
若い頃にはなかった落ち着きがあります。

自分の限界を知っていること。
無理をした先を、経験として知っていること。

それらすべてが、
回復を支える土台になっている。

年齢を重ねたからこそ、
回復のプロセスそのものが、
やさしく、しなやかになっているのだと思います。

40代の創傷治癒は、
「戻る」ことではなく、
「なじんでいく」こと。

時間をかけて、
今の自分に合った状態へと、
静かに落ち着いていく。

それは、
年齢を重ねた体と心だけが持つ、
とても美しい回復のかたちです。

若い頃と同じでなくていい。
早くなくていい。

40代の回復は、
年齢を味方につけた、
深くて、確かな自然治癒

この感覚を知れたことは、
私にとって、大きな安心でした。

【関連記事】
▷ 第5回:心と創傷治癒|体の傷がふさがるように、心も創傷治癒していた40代の私

タイトルとURLをコピーしました