40代になって、
「体にいいこと」を知る機会は増えました。
でも同時に、
知識だけが増えて、
実生活に落とし込めないことも増えた気がします。
薬膳もそのひとつでした。
学ぶほどに奥が深く、
ちゃんとやろうとすると、少し構えてしまう。
そんな私が今、大切にしているのは、
薬膳を“学び”で終わらせず、日常に根づかせることです。
今回は、
私が無理なく続けてきた
薬膳との付き合い方をまとめてみたいと思います。
薬膳を「学び」から「日常」へ
薬膳を始めた頃の私は、
効能や分類を覚えることに一生懸命でした。
でも続ける中で気づいたのは、
全部を理解しなくても、体はちゃんと反応してくれるということ。
・今日は冷えているな
・少し疲れが溜まっているな
そんな感覚に気づき、
それに合いそうな食材を選ぶ。
それだけでも、
薬膳は立派に日常に根づいていきます。
買い物を少しだけ変える工夫
私が意識しているのは、
買い物のときに「体の声」を一緒に連れていくこと。
・今週は温めたいか
・潤いを補いたいか
・消化を休ませたいか
方向性だけ決めておくと、
食材選びがぐっと楽になります。
特別な材料を探さなくても、
いつもの野菜やたんぱく質で十分。
薬膳は、
“続けられる場所”にあることが大切だと感じています。
献立は“整えたい方向”だけ決める
毎日の献立を、
薬膳として完璧に考える必要はありません。
私はよく、
「今日は温める」
「今日は休ませる」
そんな一言だけを軸にしています。
その軸があるだけで、
スープにするか、煮るか、蒸すかが自然と決まる。
迷いが減ると、
続けるハードルも下がります。
体調と向き合う、私の薬膳ノート
私が続けてよかったと感じているのが、
簡単な薬膳ノートです。
書いているのは、とてもシンプル。
・その日の体調
・食べたもの
・食後や翌日の気づき
きれいにまとめなくていい。
短い言葉で十分です。
書き残しておくと、
「この時期はこうなりやすい」
「この食材は合っている」
そんな自分なりの傾向が見えてきます。
薬膳を“正解探し”ではなく、
自分との対話に変えてくれる習慣です。
体と対話しながら続けるということ
薬膳は、
頑張るものでも、縛るものでもありません。
今日はできなかった。
それでも、また戻ってこられる。
そのくらいの距離感が、
40代の暮らしにはちょうどいい。
体は毎日変わります。
だから、薬膳も固定しなくていい。
ゆるく、誠実に、
体の声に耳を澄ませながら続ける。
それが、
私がたどり着いた薬膳のかたちです。
【関連記事】
▷ 第1回:薬膳の基本を知る ― 40代からの“体を整える食”入門
▷ 第2回:陰陽のバランスを整える ― “冷え”と“のぼせ”を見極める
▷ 第3回:五性・五味で知る、食材のチカラ
▷ 第4回:体質チェック ― “今の私”を知る薬膳診断
▷ 第5回:冬の薬膳 ― 冷えを温め、“巡り”を整える季節の養生
▷ 第6回:冬の薬膳 ― “温めて蓄える”力を育てる
▷ 第7回:冬の薬膳 ― “潤い”を取り戻す食養生
▷ 第8回:冬の薬膳 ― “温めて蓄える”力を育てる食養生
▷ 第9回:女性のための薬膳 ― 月経・更年期・心のバランスを整える
▷ 第10回:家族で楽しむ薬膳 ― “家庭のごはん”でできる整え方

