防災について考えるとき、
私たちはどうしても「水」「食料」「トイレ」といった
“目に見える備え”に意識が向きがちです。
けれど、あるときふと立ち止まって考えました。
もし、声が出なかったら?
暗闇の中、体力が落ちている状況で、
自分の存在を周囲に伝える手段は足りているだろうか、と。
非常時は、
思うように声が出せるとは限りません。
そんなとき、
少ない力で、確実に位置を知らせられる「音」は、
命をつなぐための大切な備えになると感じるようになりました。
声は、非常時に頼りきれない
災害時の人の声は、
・体力の消耗
・喉の渇き
・粉塵や寒さ
・恐怖や緊張
こうした条件によって、
想像以上に遠くまで届きません。
一般的に、
人の声が届く距離は 20〜30m程度 と言われています。
しかも、
大声を出し続けることは、
体力と気力を大きく消耗します。
だからこそ、
短い息で、遠くまで届く音を出せる手段を
あらかじめ持っておくことが重要だと感じました。
防災ホイッスルが「基本アイテム」である理由
私がまず基本として考えたのが、
防災ホイッスルです。
防災ホイッスルの特長は、
・100〜120dBの大音量
・2000〜4000Hzの高音域で注意を引きやすい
・少ない息で連続して吹ける
・軽量で、防水性が高い
条件が整えば、
100m以上、状況によっては1km以上届く可能性もあります。
私は、
・家族分を用意
・防水タイプ
・蓄光素材
・ストラップ付き
という点を基準に選びました。
数百円で備えられる、
とても現実的で心強い防災アイテムだと感じています。
音は「大きさ」だけでなく「質」が大切
音の備えで大切なのは、
ただ「大きい音」であればいい、というわけではありません。
比較のポイントは、次の3つです。
① 音量(dB)
目安は 100dB以上。
120dBクラスであれば、遠距離伝達に有利です。
② 周波数(Hz)
人の注意を引きやすく、減衰しにくいのは
2000〜4000Hzの高音域。
③ 持続性
短い息で、繰り返し鳴らせること。
この視点で見ると、
ホイッスルは非常に理にかなった
「音の備え」だと感じます。
私が選んだ、音の出る防災アイテム
基本はホイッスルですが、
私は用途に応じて、音の種類を分けています。
◎ 基本アイテム
防災ホイッスル(100〜120dB)
防水・軽量で、常に携帯しやすいもの。
◎ 補助アイテム
ライト付きホイッスル
暗闇での視認性を高め、
音と光の両方で存在を知らせるため。
◎ 情報・警報用
手回し発電ラジオ(サイレン機能付き)
電源がなくても
・情報収集
・警報音
の両方を担えるアイテムです。
音の役割を分けておくことで、
状況に応じた使い分けができます。
枕元に1つ置くという安心
防災アイテムは、
「しまい込む」と、いざという時に使えません。
私は、
・防災バッグに1つ
・枕元のベッドサイドポーチに1つ
・外出用バッグに1つ
と分散して置いています。
特にベッドサイドポーチは、
就寝中や夜中の緊急時にも
体を起こさず、手を伸ばせば届く場所。
暗闇でも迷わないよう、
蓄光タイプやストラップ付きのホイッスルを入れています。
「ここにある」と分かっているだけで、
夜の不安はずいぶん軽くなりました。
音の出るアイテム比較(目安)
防災は、暮らしを守る延長線
防災ホイッスルは、
目立つ存在ではありません。
けれど、
声が出なくても、自分の存在を伝えられる
とても頼もしい備えです。
40代からの防災は、
不安をあおるための準備ではなく、
心の落ち着きを増やすための選択。
音という目に見えない備えもまた、
私時間と心地よい暮らしを支える、
大切な土台なのだと感じています。

