自然治癒力ノート ― 心と体に起きていた、創傷治癒という静かな回復 ― 第7回|医療との関係 ― 病院・自然治癒力・創傷治癒。40代の私が見つけた“ちょうどいい距離感”

④【美容・健康】

医療に頼っていた頃の私

40代に入る少し前まで、
私は「不調=病院で治すもの」だと、疑いなく思っていました。

症状が出たら受診する。
検査をして、診断を受けて、薬を使う。

それは決して間違いではなく、
実際に何度も、医療に助けられてきました。

とくに不安が強い時期は、
「何が起きているのか分かること」
「専門家に診てもらえること」そのものが、
大きな安心だったのです。

ただその一方で、
どこかでずっと、
治してもらう側でいなければならない感覚もありました。

自然治癒力を信じ始めた頃

40代になり、体の変化や回復の遅さを感じる中で、
鍼灸や東洋医学に触れる機会が増えました。

そこで繰り返し聞いたのが、
「私たちは、治しているわけではありません」
「回復するのは、あなたの体です」という言葉。

最初は、少し不思議な感覚でした。

でも、創傷治癒の経過を自分の体で感じるうちに、
その意味が、少しずつ腑に落ちてきたのです。

傷は、誰かがふさいでくれるわけではありません。
細胞が、血流が、免疫が、
体の中で静かに働き続けてくれるから、治っていく。

医療や鍼灸は、
そのプロセスを助ける存在なのだと、
自然に受け取れるようになりました。

どちらかを選ばなくてよかった

自然治癒力を知り始めた頃、
「医療に頼りすぎてはいけないのでは」
「自然な方法だけが正しいのでは」
そんなふうに揺れた時期もありました。

でも今は、そうは思っていません。

・必要なときは、きちんと病院に行く
・検査や診断で、安心を得る
・同時に、体の回復力を信じて待つ

この両方があって、ちょうどいい。

医療を使うことは、
自然治癒力を否定することではなく、
自然治癒力が働ける環境を整えることなのだと思います。

40代になって、
「白か黒か」で考えなくなったことも、
私の中では大きな変化でした。

主役は、体の中にある回復力

今、私が大切にしているのは、
主役を外に置きすぎないことです。

治す人がいて、治される私がいる。
その関係ではなく、

・体は、もともと回復する力を持っている
・医療や鍼灸は、その力を支える存在
・私は、自分の体と協力する立場

そう捉えるようになってから、
不調への向き合い方が、ずいぶん穏やかになりました。

焦らなくていい。
すぐに結論を出さなくていい。
今は、回復の途中かもしれない。

そう思えることが、
40代の私にとって、何よりの安心です。

自然治癒力は、
信じるかどうかで、急に強くなるものではありません。

けれど、
邪魔をしなければ、
急がせなければ、
ちゃんと働いてくれる力。

医療と自然治癒力のあいだに、
「ちょうどいい距離感」を見つけられたことは、
これからの人生を支える、大切な感覚になりました。

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