【最終回】海上安全・航海安全 — 揺れる日々を、無事に渡るために
40代になると、
人生が「一直線」ではないことを、身をもって感じるようになります。
順調に進んでいると思った矢先に、
予想外の出来事が起きたり、
静かな日常が、ふと揺れたり。
そんなとき、
私は「うまくいきますように」よりも、
「無事でいられますように」と願うようになりました。
海上安全・航海安全の神社は、
まさにそんな祈りを受け止めてくれる場所。
今回は、
有名な神社と、少しマニアックな神社を通して、
40代からの“整える航海安全参拝”を綴ります。
40代になって変わった、「安全」を願う気持ち
若い頃の「安全」は、
どこか当たり前の背景のようなものでした。
大きな事故が起きなければいい。
トラブルがなければいい。
でも40代になってからは、
安全とは、日常が続くことそのものだと感じます。
・今日も無事に帰れること
・大切な人が、変わらずそこにいること
・予想外の波に、飲み込まれずにいられること
航海安全の祈りは、
船だけでなく、人生そのものに向けられた祈り。
今の私には、
とても身近で、深い願いです。
有名な海上安全・航海安全の神社
① 金刀比羅宮(香川県)
「こんぴらさん」として親しまれる、
海の守り神の総本宮。
785段の石段を登るうちに、
自然と呼吸が深くなり、
心のざわつきが静まっていきます。
金刀比羅宮で感じるのは、
“見守られている安心感”。
荒波を制する力というより、
「無事に帰っておいで」という、
静かで力強い祈り。
40代の私には、
挑戦よりも、継続を支えてくれる神社に感じられました。
② 住吉大社(大阪府)
日本最古級の住吉造で知られる、住吉大社。
航海安全・渡航安全の神として、
古くから人々の暮らしを支えてきました。
ここで印象的なのは、
神社が“生活の中にある”ということ。
特別な決意ではなく、
日々の行き来を、当たり前に守る。
40代からの安全祈願は、
非日常よりも、
こうした現実に寄り添う場所が心に響きます。
知る人ぞ知る、海とともに生きる神社
③ 和多都美神社(長崎県・壱岐)
海に向かって並ぶ鳥居が印象的な、和多都美神社。
潮の満ち引きによって、
景色が大きく変わるこの神社は、
自然の力そのものを感じさせます。
ここで祈っていると、
「人は、自然の中を渡っている存在なのだ」と、
静かに気づかされます。
コントロールしようとせず、
流れを読み、身を委ねる。
40代の航海安全とは、
そんな姿勢なのかもしれません。
④ 日和山神社(宮城県)
漁師町を見守る、日和山神社。
派手さはありませんが、
生活と直結した、祈りの重みがあります。
「今日は海に出ても大丈夫か」
そんな問いに寄り添ってきた神社。
日和山神社で感じるのは、
生きることの現実感。
無事に帰る。
それ以上の願いはない。
40代の私にも、
強く胸に残る神社でした。
40代の私が、航海安全参拝で感じたこと
海上安全・航海安全の参拝は、
未来を切り開くための祈りではありません。
今いる場所から、
次の場所へ、無事にたどり着くための祈り。
大きな成功よりも、
大きな波に飲み込まれないこと。
40代になると、
その価値が、自然とわかるようになります。
人生の航路を、静かに守る神社時間
人生は、いつも凪ではありません。
けれど、
荒れた海でも、
灯りがあるだけで、進み方は変わります。
航海安全の神社は、
「進め」と背中を押す場所ではなく、
「ここに戻っておいで」と教えてくれる場所。
御利益別神社シリーズの最後に、
このテーマを選んで、よかったと思っています。
40代からの参拝は、
願いを増やすためではなく、
無事に続いている今を、確かめる時間。
これからも、
揺れながら、進みながら、
静かに整えていけますように。
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