40代からの貧血ケアノート 第4回|女性はなぜ貧血になりやすい? — 生理・ホルモン・人生ステージの話 —

④【美容・健康】

40代になってから、
「なんとなく疲れが抜けにくい」
「前は平気だったことが、少ししんどい」
そんな感覚が増えてきました。

検査で大きな異常が見つかるわけではない。
それでも、体は確実に変わってきている。

その背景のひとつにあるのが、
女性にとってとても身近な「貧血」なのかもしれません。

貧血は、ある日突然起こる不調ではありません。
女性として生きる中で経験してきた
生理、妊娠・出産、そして40代以降の体の変化。
それらが静かに積み重なった結果として、
今、体に表れてくることが多いのです。

月経による鉄損失

女性が貧血になりやすい最大の理由は、
毎月繰り返される月経による鉄の損失です。

実は先日、健康診断で「要精密検査」と出たことをきっかけに、
内科を受診しました。

そのとき、先生が淡々とこう言われたのです。

「女性は毎月出血がありますよね。
だから鉄が失われやすい。
理論上は、閉経すれば貧血は起きにくくなりますよ」

とてもあっさりした言葉でしたが、
私の中では不思議と腑に落ちました。

貧血は体質でも、気合いの問題でもなく、
体の仕組みとして起きていること。
そう理解できた瞬間でした。

月経のたびに、体の中の鉄は少しずつ外へ出ていきます。
若い頃は、食事や回復力で自然に補えていたものも、
年齢とともに追いつきにくくなっていく。

特に、
・月経量が多い
・期間が長い
・毎月しっかり続いている

こうした状態があると、
自覚がないまま鉄不足が進んでいることも少なくありません。

「まだ生理があるから仕方ない」
ではなく、
「生理がある今だからこそ、意識しておきたいこと」。

先生の一言は、
これまで感覚的に捉えていた不調を、
体の構造として見直すきっかけになりました。

妊娠・出産・授乳という時期

女性の体は、人生の中で
何度も「血を分け与える時期」を経験します。

妊娠中は、自分の体だけでなく、
お腹の中の命のために血液が使われます。
出産では出血があり、
産後も回復途中のまま授乳が始まる。

この時期は、鉄が不足しやすい状態が続きますが、
育児や生活に追われ、
自分の体のことは後回しになりがちです。

「疲れているのは当たり前」
そう思いながら、
十分に回復しきらないまま
次の人生ステージへ進んでいる女性も
少なくないのではないでしょうか。

40代以降に起こりやすい変化

40代に入ると、
月経のリズムそのものが変わり始めます。

・周期が不安定になる
・量が増える、または減る
・だらだらと続く

とくに過多月経は、
鉄の消耗が一気に進みやすい状態です。

「まだ生理がある=大丈夫」
ではなく、
「どんな生理か」を見ていくことが、
この時期にはとても大切になります。

さらに、ホルモンバランスの変化は、
鉄の吸収や利用にも影響を与えます。
今までと同じ生活をしていても、
同じように補えなくなってくる。

それが、40代以降の体の現実なのだと感じています。

「体質」で片付けない視点

貧血を
「昔からだから」
「体質だから」
と片付けてしまうと、
今の体が出しているサインを見逃してしまいます。

けれど、女性の体はこれまで、
毎月血を失い、
命を育て、
家庭や社会を支え、
年齢による変化を受け入れてきました。

貧血は、弱さではなく、
「よくここまで頑張ってきた体」の結果。

そう捉えるようになってから、
自分の体を見る目が、
少しやさしくなりました。

40代からの貧血ケアは、
何かを急いで変えることではなく、
これまでの体の歩みを理解し、
これからの人生を
心地よく過ごすための土台を整え直すこと。

その第一歩は、
「体質」という言葉で片付けないことなのかもしれません。

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