40代に入ってから、「気持ちの揺らぎが増えた」「小さなことで心が固まる」——そんな変化を感じることが増えました。
それは決して“性格の問題”ではなく、血流と感情が強く影響し合う40代特有の特徴でもあります。
ストレスや怒り、緊張が続くと、自律神経は体を守るために血管をきゅっと縮めます。すると体の巡りが滞りやすくなり、肩こり・冷え・頭の重さといった“体の不調”として現れます。
そして不思議なことに、その不調がまた心のモヤモヤを生み、感情の巡りもさらに滞ってしまうのです。
今回は、私が40代で実感した「感情と血流のつながり」をテーマに、心の滞りをやさしく整える習慣をまとめました。無理をせず、日常の中にそっと取り入れられる内容です。
40代は“感情の滞り”が起こりやすい時期
ホルモンバランスの変化や役割の増加により、40代の心は無意識にがんばりすぎてしまいます。
私自身も、若い頃なら流せていた小さな苛立ちが長引いたり、緊張が抜けないまま一日が終わることが多くなりました。
◎ 気持ちの切り替えが難しい
◎ イライラや不安がそのまま残る
◎ 呼吸が浅く、胸がつまるような感覚
これらは、心の問題というより“巡りの問題”。
心が緊張 → 血流が滞る → 体が固まる → さらに心が疲れる
というループにはまりやすくなるのが40代なのです。
ストレス・怒り・緊張が血流を悪くする仕組み
イラッとした瞬間、胸のあたりがぎゅっと固くなるような感覚はありませんか?
あれは、血管が収縮して血流が一時的に止まりやすくなっているサイン。
血流が悪くなると、
● 冷え
● 肩や首の緊張
● 頭痛
● 浅い呼吸
● 胃の不調
といった、よくある“40代の不調”につながります。
つまり、心の巡りを整えること=血流を整えることなのです。
心の巡りを整える3つの習慣
ここからは、私が無理なく続けている「心を巡らせる小さな習慣」を紹介します。どれも1分以内でできるものばかりです。
① 深い呼吸で胸の緊張をゆるめる
イライラした時ほど呼吸は浅くなります。
まずは肩をすとんと落とし、ゆっくり息を吐くことから。
1.鼻から4秒吸う
2.口から6秒かけてゆっくり吐く
3.これを3回だけ
胸が広がると、驚くほど“感情”と“血流”が整い始めます。
② 書いて流す — 心の滞りを外に出す
40代は、抱えるものが多いからこそ「頭の外に出す習慣」が必要です。
私はノートというより“メモ”の感覚で、
モヤモヤ・怒った理由・気持ちのひっかかりなどをただ書き出します。
文字になるだけで、感情が少しずつ巡りはじめ、脳の負担も軽くなります。
③ 香りで一瞬で気持ちを切り替える
香りは、情動をつかさどる脳に直接届くため、緊張がほぐれやすくなります。
● 思考が止まらない
● 気持ちがザワザワする
● 急に不安が押し寄せる
そんな時、そっと深呼吸するように香りを吸い込むと、感情の流れがふっと変わる瞬間があります。
強い香りを選ばず、やさしい香りを“スイッチ”として使うのがコツです。
日常でできる“心の巡り”の小さな工夫
◎ 眉間の力を抜く
◎ 深呼吸を1回だけでもする
◎ 予定を詰め込みすぎない
◎ 水分をこまめにとる
◎ 気を使いすぎた日は早めに帰る
感情の滞りは、気づかないうちに溜まっていきます。
でも、ほんの少し意識を向けるだけで、血流も心もゆっくり動き始めます。
心が整うと、血流も整う。40代は“感情ケア”が体のケアになる
心の巡りを整える習慣を続けて感じたのは、
◎ イライラが長引かなくなった
◎ 眠りが深くなった
◎ 体の冷えがやわらいだ
◎ 呼吸が深くなり、疲れにくくなった
という変化です。
40代は、心と血流がこれまで以上に強くつながる時期。
だからこそ、“心の巡りを整える”ことが、私たちの体にとってのやさしいメンテナンスになります。
今日も少しだけ、自分の心にやさしく寄り添ってみませんか。
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