40代は“血流が肝” 第7回:感情も血流もつながっている。心の滞りを整える習慣

④【美容・健康】

40代に入ってから、「気持ちの揺らぎが増えた」「小さなことで心が固まる」——そんな変化を感じることが増えました。
それは決して“性格の問題”ではなく、血流と感情が強く影響し合う40代特有の特徴でもあります。

ストレスや怒り、緊張が続くと、自律神経は体を守るために血管をきゅっと縮めます。すると体の巡りが滞りやすくなり、肩こり・冷え・頭の重さといった“体の不調”として現れます。
そして不思議なことに、その不調がまた心のモヤモヤを生み、感情の巡りもさらに滞ってしまうのです。

今回は、私が40代で実感した「感情と血流のつながり」をテーマに、心の滞りをやさしく整える習慣をまとめました。無理をせず、日常の中にそっと取り入れられる内容です。

40代は“感情の滞り”が起こりやすい時期

ホルモンバランスの変化や役割の増加により、40代の心は無意識にがんばりすぎてしまいます。
私自身も、若い頃なら流せていた小さな苛立ちが長引いたり、緊張が抜けないまま一日が終わることが多くなりました。

◎ 気持ちの切り替えが難しい
◎ イライラや不安がそのまま残る
◎ 呼吸が浅く、胸がつまるような感覚

これらは、心の問題というより“巡りの問題”
心が緊張 → 血流が滞る → 体が固まる → さらに心が疲れる
というループにはまりやすくなるのが40代なのです。

ストレス・怒り・緊張が血流を悪くする仕組み

イラッとした瞬間、胸のあたりがぎゅっと固くなるような感覚はありませんか?
あれは、血管が収縮して血流が一時的に止まりやすくなっているサイン。

血流が悪くなると、

● 冷え
肩や首の緊張
頭痛
浅い呼吸
胃の不調

といった、よくある“40代の不調”につながります。

つまり、心の巡りを整えること=血流を整えることなのです。

心の巡りを整える3つの習慣

ここからは、私が無理なく続けている「心を巡らせる小さな習慣」を紹介します。どれも1分以内でできるものばかりです。

① 深い呼吸で胸の緊張をゆるめる

イライラした時ほど呼吸は浅くなります。
まずは肩をすとんと落とし、ゆっくり息を吐くことから。

1.鼻から4秒吸う

2.口から6秒かけてゆっくり吐く

3.これを3回だけ

胸が広がると、驚くほど“感情”と“血流”が整い始めます。

② 書いて流す — 心の滞りを外に出す

40代は、抱えるものが多いからこそ「頭の外に出す習慣」が必要です。

私はノートというより“メモ”の感覚で、
モヤモヤ・怒った理由・気持ちのひっかかりなどをただ書き出します。

文字になるだけで、感情が少しずつ巡りはじめ、脳の負担も軽くなります。

③ 香りで一瞬で気持ちを切り替える

香りは、情動をつかさどる脳に直接届くため、緊張がほぐれやすくなります。

思考が止まらない
気持ちがザワザワする
急に不安が押し寄せる

そんな時、そっと深呼吸するように香りを吸い込むと、感情の流れがふっと変わる瞬間があります。
強い香りを選ばず、やさしい香りを“スイッチ”として使うのがコツです。

日常でできる“心の巡り”の小さな工夫

◎ 眉間の力を抜く
◎ 深呼吸を1回だけでもする
◎ 予定を詰め込みすぎない
◎ 水分をこまめにとる
◎ 気を使いすぎた日は早めに帰る

感情の滞りは、気づかないうちに溜まっていきます。
でも、ほんの少し意識を向けるだけで、血流も心もゆっくり動き始めます。

心が整うと、血流も整う。40代は“感情ケア”が体のケアになる

心の巡りを整える習慣を続けて感じたのは、

イライラが長引かなくなった
眠りが深くなった
体の冷えがやわらいだ
呼吸が深くなり、疲れにくくなった

という変化です。

40代は、心と血流がこれまで以上に強くつながる時期。
だからこそ、“心の巡りを整える”ことが、私たちの体にとってのやさしいメンテナンスになります。

今日も少しだけ、自分の心にやさしく寄り添ってみませんか。

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