新しい年の途中に立ち止まる|40代女性のゆるやかな私時間と暮らし
早いもので、1月も半ばをすぎました。
年明けの慌ただしさが落ち着き、少しずつ日常のリズムが戻ってくる頃。
新年の目標を立てたものの、思うように進まなかったり、
逆に、あえて何も決めずに過ごしている方もいるかもしれません。
40代になると、新しい年の迎え方も少し変わってきます。
勢いよく始めるよりも、
「今の自分はどこに立っているのか」を確かめたくなる。
そんな静かな感覚が芽生える時期です。
この連載では、花札に描かれた草花を通して、
四季の流れと40代女性の日常をやさしく結び直していきます。
第3回は、1月の草花「松」。
新しい年の真ん中に立つ今だからこそ、
松の持つ意味が、より深く心に響いてきます。
松とは? ― 花札に描かれる1月の草花
花札の1月に描かれる松は、
古くから「長寿」「不変」「繁栄」を象徴する植物として親しまれてきました。
寒さの厳しい冬の中でも色を失わず、
どっしりと根を張り、変わらぬ姿で立ち続ける松。
その姿は、日本のお正月文化とも深く結びついています。
松は、成長や変化を急がせる存在ではありません。
「変わらず在ること」そのものが、強さであり価値であることを、
静かに教えてくれる草木です。
松が教えてくれる、40代からの「変わらない軸」
40代は、これまで積み重ねてきた経験と、
これからの暮らし方をつなぎ直す時期。
環境や役割は変わっても、
「これは大切にしたい」と思える価値観は、
実はもう自分の中に根づいていることが多いものです。
松が象徴するのは、
周囲に合わせて無理に変わるのではなく、
自分の内側にある“変わらない軸”を信じる姿勢。
・頑張りすぎないペース
・心が落ち着く人間関係
・続けてきた習慣や考え方
それらを守ることは、後ろ向きではなく、
これからを安定させるための、大切な選択なのかもしれません。
1月の暮らしに生かす、松の在り方
松のエッセンスを、日常に取り入れるなら。
〇 目標よりも「今」を整える
新しい計画を増やすより、
睡眠や食事、暮らしのリズムを見直すことを優先して。
〇 続けてきたことを認める
できていないことより、
これまで自然に続いてきた習慣に目を向けてみる。
〇 静かな時間を日常に戻す
朝の空気を感じる、温かいお茶をゆっくり飲む。
それだけでも、心は落ち着きを取り戻します。
松のように、どっしりと構える意識は、
1月後半からの暮らしを、無理なく支えてくれます。
松とともに、穏やかに一年を整えていく
1月は、何かを始める季節であると同時に、
「どう在るか」を決める季節でもあります。
急がなくていい。
周りと同じ歩幅でなくてもいい。
松が一年を通して変わらぬ姿で立つように、
自分の軸をそっと確認しながら、
静かに一年を整えていく。
そんな始まり方も、
40代の私時間には、よく似合う気がします。
今日のポイント
◎ 松は「不変・長寿・繁栄」を象徴する1月の花札草花
◎ 1月半ばは、目標より“暮らしの軸”を見直す時期
◎ 変わらない価値観は、これからを支える土台
◎ 穏やかな立ち方が、一年の安定につながる
松とともに過ごす1月は、
40代女性の心と暮らしに、
静かで落ち着いたはじまりを届けてくれます。
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