第4回:鉄分補給のような赤い湯―貧血気味の40代へ(含鉄泉)
40代になると、
体の変化はゆるやかに、でも確実に現れてきます。
朝、立ち上がったときのふらつき。
なんとなく続く冷え。
以前よりも疲れやすい感覚。
はっきりとした不調ではないけれど、
どこか「巡りが弱くなっている」ような感覚です。
そんなとき私は、
“補う”だけではなく、
自然の力で整える方法にも目を向けるようになりました。
そのひとつが、
赤い色をした温泉 ― 含鉄泉の飲泉です。
40代に増える「不足」と「冷え」
40代になると、
体の中のバランスは少しずつ変化していきます。
特に感じやすいのが、
・手足の冷え
・立ちくらみ
・疲れやすさ
といった、
「なんとなくの不調」です。
女性の場合、
月経の変化も重なり、
体の中の“めぐり”や“バランス”が
揺らぎやすくなる時期でもあります。
このような変化に対して大切なのは、
無理に整えることではなく、
やさしく支えること。
その選択肢のひとつとして、
昔から利用されてきたのが
含鉄泉です。
含鉄泉とは?―赤い湯の特徴
含鉄泉は、
鉄分を多く含む温泉のこと。
空気に触れると酸化し、
赤褐色に変わることから、
「赤い湯」
として知られています。
古くから、
・体を温める
・巡りを支える
・体のバランスを整える
といった目的で利用されてきました。
入浴としての利用だけでなく、
地域によっては飲泉としても親しまれています。
飲むとほんのり鉄の風味があり、
最初は少し驚くかもしれません。
けれどそれも、
自然のミネラルをそのまま感じる体験のひとつです。
立ちくらみや月経変化との関係
40代の女性は、
・月経周期の変化
・経血量の変化
・ホルモンバランスの揺らぎ
といった影響を受けやすくなります。
それに伴い、
・立ちくらみ
・だるさ
・冷え
といった感覚を持つ方も少なくありません。
含鉄泉は、
こうした状態に対して
「鉄分を含む温泉として、
昔から体調管理の一環として取り入れられてきた」
という背景があります。
もちろん、
医療的な役割を担うものではありません。
けれど、
日々の暮らしの中で
体をいたわる選択肢として、
静かに寄り添ってきた存在でもあります。
飲泉文化が残る温泉地―五味温泉と湯宿温泉
日本には、
含鉄泉の飲泉文化が残る温泉地があります。
そのひとつが、北海道の
五味温泉。
自然に囲まれた静かな環境の中で、
ゆっくりと体を休めることができる場所です。
鉄分を含む湯は、
独特の色と風味を持ち、
訪れる人に深い印象を残します。
もうひとつが、群馬県の
湯宿温泉。
昔ながらの湯治場の雰囲気が残り、
落ち着いた時間を過ごすことができます。
どちらも共通しているのは、
「体を整えるために、
ゆっくりと過ごす場所」
であるということ。
飲泉はその一部として、
内側からのケアを支えています。
私が感じた、含鉄泉のやさしさ
初めて含鉄泉を口にしたとき、
ほんのりとした鉄の風味に少し驚きました。
決して飲みやすい味ではないけれど、
体にすっと入っていくような感覚。
続けていくうちに、
体がじんわり温まるような安心感を
感じるようになりました。
すぐに変化があるわけではありません。
でも、
少しずつ整っていくような静かな感覚。
それは、
強く働きかけるものではなく、
やさしく支えてくれるもの。
40代の体には、
この“穏やかさ”がちょうどいいと感じています。
今日のポイント
・含鉄泉は鉄分を含む赤い温泉
・冷えや立ちくらみなどの変化と向き合うヒントになる
・飲泉文化として昔から利用されてきた
・五味温泉や湯宿温泉で体験できる
・40代は「やさしく補う」視点が大切
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