『ハーブと花言葉で綴る、私時間の小さな物語』第1章:ティーガーデンハーブ ~ レモンバーム

植物療法

〜飲んで整える私時間〜
心身を癒し、ほっと一息つけるハーブティーに最適なハーブたち。花言葉と効能、飲み方を紹介。

そっと寄り添う「同情」の香り

暮らしに静けさと優しさを届ける、レモンバーム。
その香りと花言葉に癒されながら、自分をいたわる私時間を過ごしてみませんか?

「同情」という名のやさしさに包まれて

40代になって、心の疲れ方が少しずつ変わってきたと感じています。
表面的には元気に過ごしていても、ふとした瞬間に、理由のない不安やさみしさが押し寄せてくる。そんな日もあります。

そんな時、そっと寄り添ってくれる存在が、レモンバームです。
レモンのような爽やかな香りをもつこのハーブの花言葉は、「同情」。
それは、ただ同情するのではなく、「わかるよ」と静かに気持ちに寄り添ってくれる感覚。自分自身を優しく受け入れるための、小さなヒントを与えてくれます。

レモンバームとは?

レモンバームはシソ科の多年草で、ヨーロッパでは古くから「心を癒すハーブ」として知られてきました。
学名は Melissa officinalis(メリッサ)。「メリッサ」とはギリシャ語で“蜂”を意味し、その甘い香りにミツバチが集まることから名づけられたそうです。

葉を指で軽くこすると、ふわっとレモンの香りが広がり、気分を落ち着けてくれます。
◎ 効能:リラックス効果、ストレス緩和、消化促進、安眠サポート、抗ウイルス作用
◎ 使用方法:ハーブティー、アロマ、スキンケア、料理の香りづけなど幅広く活用可能
◎ 栽培:初心者でも育てやすく、鉢植えでもOK

ティーガーデンにもぴったりなこのハーブは、日常にほんの少しの“心の余白”を与えてくれます。

「同情」の花言葉がくれるメッセージ

「同情」と聞くと、どこかネガティブなイメージを抱く方もいるかもしれません。
けれど、レモンバームが伝えてくれるのは、“共感のまなざし”。

たとえば、

● 自分の感情をうまく整理できないとき

● 誰かの言葉に小さく傷ついた夜

● がんばりたいのに、気持ちがついてこない日

そんなときに「無理しなくて大丈夫」「そのままでもいいんだよ」と、そっと寄り添ってくれる。
それが、レモンバームの花言葉が届けてくれるメッセージなのだと思います。

日常に取り入れるレモンバームの取り入れ方

レモンバームのハーブティーは、香りとともに心をほどくお茶。
リラックスしたい夜や、考えごとが止まらない日中に。

おすすめの飲み方
◎ ドライまたはフレッシュの葉にお湯を注ぎ、3〜5分蒸らす
◎ ハチミツやほんの少しのレモンスライスを加えて、味の変化も楽しんで
◎ ペパーミントとのブレンドで、すっきり感をプラス

ハーブバス:乾燥させたレモンバームをお茶パックに入れて、湯船へ。香りに包まれて、呼吸が深くなるのを感じながら、心身をほどく時間を。

ポプリやサシェ:寝室やクローゼットに、乾燥させた葉を忍ばせて。さりげない香りが、気持ちをやわらげてくれます。

自分に「同情」を向けてもいい

誰かに優しくしたあと、自分の心がカサカサしていることに気づく日。
そんなとき、レモンバームは、「自分の気持ちにも耳を傾けてね」と教えてくれます。

完璧じゃなくてもいい。
今日がうまくいかなくても、明日また始めればいい。
レモンバームは、自分の弱さを抱きしめることの大切さを教えてくれるハーブです。

40代という、変化の多いこの時期だからこそ。
がんばることより、「いたわること」を大切にしたい。
レモンバームは、そんな気持ちにそっと寄り添ってくれる存在です。

暮らしの中にハーブを取り入れることは、ただの習慣ではなく「自分へのやさしい贈り物」。
レモンバームの香りと花言葉が、あなたの心にもやさしく届きますように。

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