【40代からの更年期準備シリーズ】第9回:花をめでる習慣で、心に静かな春を

更年期

40代になって、ふっと花に目が留まる日があります。通りすがりの一輪、部屋にそっと飾った小さな花束、雨の中で凛と咲く姿…。その瞬間、私の胸にもほんの少しのやすらぎが広がる気がするのです。

更年期は、ホルモンのゆらぎによってイライラや不安、眠れない夜など、心が揺れやすい時期です。でも、花をただ「見る」ことには、実は心の奥に寄り添い、そっと整える力があると感じています。

花をめでるのが、気持ちをほどく時間になる理由

◎ ストレス軽減:五感に届くやすらぎ

色彩や形、香りを通じて五感がほどけ、セロトニンやオキシトシンなど“こころをやさしく包む神経伝達物質”が促されるため、穏やかな気持ちが自然と戻ってくるようです。

◎ 感情の安定:心が“今、ここ”に戻る

花に向き合うその時間は、気持ちを「今ここ」に引き戻すマインドフルネスのような効果も。イライラや焦りがふっと引いて、心地よさにじんわり包まれます。

◎ 睡眠の質アップ:やさしい夜の支え

夜、枕元に置いた一輪にふと目が留まる。それだけで“眠れてよかった…”と心が静まり、眠りが深くなるような気がします。不眠がちな夜に、小さな癒しの灯りになるかもしれません。

◎ 心の余白を育てる

ゆっくり花をめでることで、自分の心を見つめ直す時間が生まれます。忙しい日常の“間”に、そっと自分を慈しむ余白を作ってくれる習慣です。

私が始めた、花を取り入れる暮らし

◎ リビングやキッチンに、一輪の野の花を飾る
季節の野花を小さなグラスに生けるだけで、部屋の空気がふんわり和らぎます。

◎ 散歩の道で出会う小さな花を楽しむ
足元に咲く花に気づくたび、立ち止まって、「今日もがんばってるね」と自分に声をかける時間に。

◎ 記憶の中の花の香りを思い出す
子どもの頃に母が挿していた花や、本で読んだ芳しい香り。香りを思い出すだけで心がじんわり整うこともあります。

更年期の心にやさしい、花のちから

本格的なケアや医療も大切な時期ですが、花をめでる習慣は“自分自身をいたわるやさしい入り口”になってくれます。心が揺れやすい時、すぐに役立つ簡単で援助的な方法として、ぜひ日々の暮らしに取り入れてみてほしい習慣です。

「心に負担をかけず、自分の気持ちにそっと寄り添う時間を持ちたい」そんなあなたへ、花をそっと届ける気持ちで、今回の記事をお届けしました。

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