40代に入ってから、食べものの“重さ”を体がはっきりと感じるようになりました。
若いころは平気だった市販のドレッシングも、油っぽさや甘ったるさが気になる日が増え、
「なんだか体がだるいな」「胃が重いな」と思うことが多くなっていきました。
そんな私がたどり着いたのが、野菜をすりおろして作るシンプルな自家製ドレッシング。
特別な調味料も、時間もいりません。
玉ねぎやにんじん、生姜などの野菜をすりおろし、酢と油と少しの塩、甘味を合わせるだけ。
驚くほど自然で軽くて、体に“すっと入ってくる”味になるのです。
忙しい日の食卓でも、これが冷蔵庫に一本あるだけで、
葉物サラダにも蒸し野菜にも、そしてお肉やお魚にも合って、
食卓が整った心地よさが生まれます。
私にとっては、暮らしを支えてくれる“小さな一本”です。
基本は「酸1:油1〜2:塩+甘味少々」の黄金バランス
覚えやすく、アレンジしやすいのがこの比率。
〇 酢(またはレモン汁など)…1
〇 油(米油・オリーブオイルなど)…1〜2
〇 塩+甘味(砂糖・甘酒・みりんなど)…少々
ここにすりおろした野菜を加えるだけで、味がまとまり、
油を控えても満足感のある“とろみ”が生まれます。
40代の私たちにとって、塩分も油分も調整しやすいのはうれしいポイント。
私がよく作る“整うドレッシング”のレパートリー
◎ 玉ねぎドレッシング(やさしい甘み)
玉ねぎの自然な甘みが引き立つ、王道の一本。
豚しゃぶや豆腐サラダにかけるだけで、手作りの温かみが感じられます。
◎ 玉ねぎ+にんじんドレッシング(彩りが気持ちを明るくする)
オレンジ色の鮮やかさが、食卓も気分もパッと明るくしてくれる組み合わせ。
甘みが出やすいので子どもにも人気。
◎ にんじんドレッシング(胃にやさしい軽やかさ)
すっと体に入るので、胃が疲れやすい日にも。
白身魚や蒸し鶏との相性が抜群です。
◎ 玉ねぎ+セロリ×甘酒ドレッシング(やさしさが体にしみる)
セロリの香りが控えめに広がり、甘酒の自然な甘さが疲れた体を癒してくれる一本。
◎ にんにくの中華風ドレッシング(元気をくれる味)
少量のにんにくがやる気スイッチを押してくれるような一本。
冷奴、蒸し鶏、温野菜にぜひ。
◎ 生姜ドレッシング(巡りを整える)
冷えやすい40代の体に、生姜の温かさがじんわり届く味。
梅雨どきや冷房疲れにもおすすめです。
◎ 長ねぎドレッシング(食欲が落ちる日に)
薬味の香りが食欲をそっと呼び戻してくれます。
蒸し野菜や豆腐にかければ、シンプルなのに満足感のある一皿に。
◎ キウイドレッシング(フルーティーなビタミン補給)
キウイの爽やかな甘酸っぱさが、疲れた日の心をほぐしてくれます。
サラダチキンや海藻サラダと合わせると絶品。
りおろしドレッシングが“40代の私に合う理由”
40代になると、
「とにかく体に無理をさせたくない」
そんな気持ちが少しずつ強くなってきます。
油を控えたい、消化に負担をかけたくない、余計な添加物を避けたい——
そんな思いを自然に叶えてくれるのが、すりおろし野菜のドレッシングでした。
繊維や酵素がそのまま摂れるので、体が軽く感じ、
そして何より、
“自分で作った”というささやかな満足感が、心までも整えてくれる。
40代の私たちに必要なのは、
「特別なこと」ではなく、
こうした小さな積み重ねなのかもしれません。
暮らしに取り入れるコツ
◎ 冷蔵で2〜4日を目安に
◎ ガラス容器で保存すると香りが移りにくい
◎ 分離したら振ればOK
ほんの数分でできるのに、数日間、食卓が整う。
そんな“未来に優しい台所習慣”として取り入れています。
私が感じている“小さな幸せ”
野菜をすりおろす時間、手に伝わる感触、
瓶に注ぎ、冷蔵庫の棚に並べたときの、あの静かな満足感。
どれもが、忙しい日々の中で私を支えてくれる瞬間です。
体にやさしくて、心までも整えてくれる“自家製の一本”。
よかったら、あなたの暮らしの中にも迎えてみてくださいね。

