“整える”暮らしの中で、着色料とどう向き合う?
鮮やかなピンクのゼリー、目を引くブルーのキャンディー。
つい手が伸びてしまう、カラフルなお菓子たち。
でも40代になってから、ふとその「鮮やかさ」の正体が気になるようになりました。
「その色は、何からできているの?」
「毎日食べても、大丈夫なの?」――そんな素朴な疑問から、私は“着色料”と向き合うようになったのです。
今回は、見た目に隠れた食品添加物「着色料」の話。
合成と天然の違い、体への影響、そして“私らしい選び方”について綴ります。
合成と天然の着色料。その違いは?
私たちが日々目にする食品には、見た目を良くするために様々な着色料が使われています。
大きく分けると以下の2つ。
合成着色料は、少量で鮮やかな色を出せるためコストも低く、加工食品やお菓子、ジュースなどに広く使われています。
一方、クチナシや紅麹といった天然着色料は、古くから使われてきた安全性の高い素材。
栗きんとんや和菓子、漬物などにも使用され、自然由来のやさしい色合いが特徴です。
着色料の影響。発色の裏にある“リスク”
着色料の中には、健康への影響が懸念されているものもあります。
とくに合成着色料の中には、以下のようなリスクが報告されています:
● 発がん性の可能性(赤色2号、黄色5号などは一部の国で使用禁止)
● 子どもの多動性や注意欠陥との関連
● アレルギー反応(じんましん、かゆみなど)
● 肝臓や腎臓への負担
日々の生活の中で、私たちは“知らず知らずのうちに”これらを摂取している可能性があります。
それが長期的に蓄積されたとき、体にどのような影響が出るか――。その不安が、私の中に静かに芽生えました。
ラベルを“見る”習慣を、暮らしの中に
着色料の使用は、ラベル表示で確認できます。
以下のような表記を見かけたら、合成着色料の可能性が高いサインです。
● 赤色◯号(例:赤色102号)
● 黄色◯号(例:黄色5号)
● 青色◯号(例:青色1号)
● カラメル色素
合成着色料 と明記されていることも
私はこれまで「色がきれい=安全でおいしい」と思い込んでいたことに気づき、
商品を手に取るときは、必ず“裏面”を見るようになりました。
特に子どもが口にするもの、毎日摂る飲み物や調味料は、色味やラベルに目を向けることが大切だと実感しています。
私が選ぶ「色」との心地よいつき合い方
40代は、体も心も「ほんもの」を求める時期。
私は着色料とのつき合い方を、こんな風に変えています。
◎ 天然着色料(クチナシ、紅麹など)を使った食品を選ぶ
◎ 素材の色をそのまま楽しむ(かぼちゃの黄色、紫キャベツの紫など)
◎ カラフルな加工品は“時々のお楽しみ”に
◎ 子どもと手作りのおやつで“自然な色”を楽しむ時間をつくる
色は心を明るくしてくれるけれど、
それが“本来の色”であることに、今は安心感を覚えます。
私時間を、やさしい“色”で整える
人工的に作られた鮮やかさよりも、
自然の中から生まれる、やわらかな色の世界に魅力を感じるようになりました。
着色料を“悪”とするのではなく、
「知って、選ぶ」ことが、私たちの暮らしを守ってくれる。
大切なのは、選ぶ自由があるということ。
“見た目の華やかさ”に惑わされず、“体がよろこぶ色”を選ぶ。
それが、これからの私の「整える暮らし」です。