40代になって、「体が軽い日」と「なんだか疲れが抜けない日」の差を、少しずつ感じるようになりました。
食べものの“質”が、その日の体調にも心の落ち着きにも、確かにつながっている――そう気づいたとき、私が見直したのは、食材ではなく調味料でした。
毎日のように使うものだからこそ、少しずつ“無添加に近づける”ことが、暮らしを整える第一歩になるのだと思います。
醤油は“原材料3つ”を目安に選ぶ
私の台所で最初に変えたのは、いつもの醤油。
スーパーの棚を眺めると、同じように見えても、原材料表示には大きな差があります。
私が意識しているのは、「大豆・小麦・食塩」この3つだけが書かれている醤油を選ぶこと。
アミノ酸液やアルコール、甘味料などが加えられたものも多いですが、素材だけで作られた醤油は、口あたりがやわらかく、料理全体の味も穏やかになります。
木桶仕込みの丸大豆醤油など、少し価格は上がっても、「使う量を減らして、味を感じる力を育てる」ことができるのも魅力です。
“調味料の質が、味覚を育てる”―それは、40代からの食卓の整え方のひとつかもしれません。
出汁は“素材のまま”で、手間をかけずに
次に見直したのは出汁。
以前は「顆粒タイプ」や「出汁パック」が定番でしたが、裏面を見ると「調味料(アミノ酸等)」や「たん白加水分解物」といった添加物が並んでいました。
今は、昆布と鰹節の水出しを冷蔵庫に常備しています。
夜に水に浸しておけば、翌朝にはやさしい旨みの出汁ができています。
ほんの5分の準備で、味噌汁や煮物がぐっと深みを増し、体にも負担をかけません。
もちろん、忙しい日は顆粒に頼ってもいい。
「使い分ける」「無理をしない」ことも、私の無添加生活の大事なルールです。
“無添加=正解”ではなく、“自分に合う”を探す
無添加と聞くと、“体にいい”という印象がありますが、
私は「無添加=すべて正しい」とは思っていません。
例えば、無添加でも塩分が高すぎたり、自然食品でも賞味期限が短くストレスになることもあります。
だからこそ、「成分よりも、自分の体の感覚」を信じるようにしています。
「食べて心地よいか」「疲れにくいか」―その感覚が、何より確かな指針。
“安心そう”ではなく、“本当に安心できる”ものを選ぶことが、私の中での「整える」という意味になってきました。
台所の整えは、“使い切る”から始まる
無添加の調味料は、少し高価で賞味期限も短め。
だからこそ、私は“使い切る心地よさ”を大切にしています。
ストックを増やさず、調味料棚をすっきり保つと、自然と「何を持っているか」「何を足すか」が見えるようになります。
台所が整うと、心の中にも静かな余白が生まれる――そんな感覚が、私の日常の支えになっています。
無理のない“台所リセット”が、暮らしを変える
40代の体は、若いころよりも変化に敏感です。
だからこそ、「調味料を変えるだけ」で、体調や味覚が驚くほど軽やかになることがあります。
無添加生活は、完璧でなくていい。
選び方を知って、自分のペースで整える。
台所に立つ時間が、自分と向き合う“私時間”に変わっていく。
それが、私の小さな“暮らしのリセット”です。
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